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ただ自転車通勤のためでなく 

速くなくてもいい、ただ遠くへ行きたい! 自転車ツーリングをこよなく愛する男のブログです。

9月10日(土)~11日(日) 大黒屋さん企画 「奥の細道 仲秋の名月キャンプ&河野海岸サイクリング」

記念写真

名月
日本三大松原のひとつ、気比(けひ)の松原の間から上るお月様。

丸3カ月以上もブログを放置してしまいました。今でも時々のぞいてもらっている読者の方々には本当にすみません。自転車を始めてからもうすぐ6年になるんですが、今年の夏ほど自転車に乗らなかったことはありません。モチベーションがまったく上がらず、ブログも完全にやる気ゼロに陥っていましたが、ようやく更新です。

今回のレポートは、8月31日に兵庫県播磨町在住の主婦サイクリスト、大黒屋さんから届いたこの案内メールから始まります。
【仲秋の名月ナイトラン&キャンプのお誘い】
場所 福井県敦賀市野坂80-15(敦賀市少年自然の家)
http://www.turuga.org/asobu/nosakaikoinomori.html
日時 9/10(土)~11(日)
集合 キャンプ場に16時頃

☆コース
17時キャンプ場発~気比の松原~気比神社~金崎宮をポタポタし、景色のよいところでお弁当を食べながら、観月会をします。
※9/12が満月のため、この日は十三夜です。

☆何で敦賀?
奥の細道、敦賀編です。1689年9月(旧暦8/14)、芭蕉は敦賀で仲秋の名月を見るのを楽しみに、旧北陸街道を南下してきました。300年前に芭蕉が見上げた月を、同じ場所で眺めてみたいと思っています。
「名月や 北国日よりの定めなき」という句を残しているように、北陸の天気は変わりやすく、芭蕉も到着した日の十四夜を見物し、楽しみにしていた十五夜は雨で見られなかったのです。

芭蕉に興味のない人も、ぜひ参加お願いします。


大黒屋さんが芭蕉フリークだったことも、敦賀編の前がどこだったのかも知りませんでしたが、6月から滋賀県長浜市に住んでいる僕にとっては隣町ですので(昨年1月1日の市町村合併で滋賀県北部一帯が長浜市になったため)、参加させていただくことにしました。ちなみに大黒屋さんとは今年すでに5月の「月うさぎキャンプ」「京都北山 八丁平・峰床山ハイキング」で2回ご一緒していますので、これが3回目になります。今回集まったのはcancanさん、僕、kiki君、kiki君の友達のバラマツ君の4人。さらにサプライズゲストのUGの兄♭♭♭さんの計6人でした。

以下、当日の2日間にツイッターにアップしたレポートを、文字数を大幅に増やしてブログ用レポートにしていますので、ぜひご覧下さい。

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6月4日(土) 浅井~余呉湖~琵琶湖ポタ

小麦畑
減反政策で小麦畑が増える湖北の田園地帯

自分の中で「ツーリング」と呼べないものはもうツイッターにしかアップするまいと思ってたんですが、昨日は長浜の住民になって初めてのサイクリングだったので、今回だけツイッターにアップしたものをブログにも転載しておきたいと思います。本当はこういう手抜き記事をもうブログではやりたくないんですけど、ブログしか見てくれない人もまだまだ多そうですし…。まあ逆にツイッターで僕のことを知った人はブログは全然見てくれなかったりするんですが…(笑)。


昨日のツイート(各画像をクリックしていただくと拡大してご覧いただけます。)
ロードバイクで3年ぶりに鳥越峠(標高約1040m)に行こうと思ったら後輪がスローパンクしてたのでやる気をなくしDAHON Mu Unoで田園ポタ。


国道365号線を「浅井三姉妹街道」と名付け、「小谷・江のふるさと館」ではミュージカルまで披露する長浜観光協会。




余呉川沿いの道を通って余呉湖に向かう。余呉湖は去年の5月はソフトバンク圏外だったが今年はどうか?


大好きな余呉湖なう。ソフトバンクの電波は集落に近い方は入るようになったが、国民宿舎はあいかわらず圏外のまま。ダメだね。


昼は国民宿舎余呉湖荘の食堂が高いのをコロッと忘れてうっかり入ってしまった。1000円の牛丼って近江牛?


ようやく琵琶湖に出てきた。片山トンネルのちょっと南。


7月1日は「びわ湖の日」なんだそうで、その「びわ湖の日」30周年をPRするために着ぐるみを着て徒歩で琵琶湖一周中の一行に遭遇。実は2週間前にも草津あたりで会った。どっかのケーブルテレビの番組の企画みたいで、僕が彼らとしゃべってる間ずっとカメラが回ってたのでカットされなければ「出演」ってことになるんだと思う。こっちがツイッターのネタにしたいと思っただけなのに…(笑)


55km走って長浜城歴史博物館に到着。シングルスピードの小径車、DAHON Mu Unoでこんなに走るのは昨年9月の沖縄以来。お尻が痛い。


海洋堂フィギュアミュージアムのケンシロウと大魔神に挨拶して16時過ぎに帰宅。今日は黄砂のせいかどこも霞んでた。

次に更新する時はもっとちゃんとしたツーリングレポートにしたいと思っております。

さらば、天神橋5丁目

天五

またまた1カ月ぶりに近いブログ更新になってしまいました。今でも毎日覗いてもらっている読者の方々には本当に申し訳ないとは思っております。

さて、サイクリストにとって一年で一番良い季節といえばなんと言っても5月ですが、今年はその5月もほとんどサイクリングしないまま終わってしまいました。その一番大きな理由は、すでにツイッターでは昨夜ご報告したのですが、この度5月31日を以て24年2カ月の長い大阪生活に終止符を打ち、今日6月1日から生まれ故郷の滋賀県長浜市の住民になるためでした。要するに引っ越し準備で何かと忙しかったのです。

長浜に帰ること自体は、2005年に父が亡くなって実家に母一人となってからずっと考えてはいたのですが、2009年に会社を辞めることを考え始め、その時には会社を辞めたら長浜に帰って新たな仕事を探そうと決めていました。それで昨年5月に会社を辞め、まずは長浜に帰る前におもいっきりやりたいことをやろうと思い、2010年後半は読者の皆さんもご存知の通り、北海道、沖縄、ニュージーランドへ念願の長期自転車ツーリングに出かけ、今年の正月に約半年間の旅中心生活を終えた次第です。

ニュージーランドから日本に帰ってきた後、本当はもっと早い段階で長浜に引っ越すつもりだったのですが、名残惜しくというか、単に機を逸したというか、つい昨日までズルズルと大阪に残ってしまった次第です。でも正直言えば大阪にさほど未練はありません。しょせん長浜から電車で2時間もかからないのでいつでも行けますし、サイクリストとしては大阪よりも滋賀県の方が断然、自転車で走るのに楽しい場所だからです。

というわけで、あと1カ月でこのブログは開設5周年を迎えるのですが、とりあえず「大阪在住編」が昨日で終わりました。これからは気分を新たに「滋賀県在住編」として、今後もツーリングした時には必ず楽しいツーリングレポートを発信していきたいと思います。

あ、それから、すでに天神橋5丁目の住人ではなくなっているので、ブログのハンドルネームを「天神橋5丁目」から「天五」に改めました。ブログ開設当初から「天五さん」と呼ばれていたので読者の皆さんも違和感はないでしょうし、そもそももっと早く改名しておけば良かったですね(笑)。

細かい自転車ネタや自転車以外の話題は専らツイッターでやるようにしており、情報発信の回数では圧倒的にツイッターの方が多いのですが(あとこちらも毎日更新してます)、僕の基本はやはりブロガーだと思っています。これからも時々ブログを更新しますので、読者の皆様さえよろしければ、どうぞ末永くおつきあい願います。


実家の近くで撮った田んぼの写真。天神橋5丁目では撮れませぬ。(↓クリックで拡大)



さよなら、天神橋筋商店街
天神橋筋商店街

5月4日: 「京都北山 八丁平・峰床山ハイキング」レポート

八丁平
八丁平2

昨日は自転車仲間でなおかつ京都北山のハイキング道を隅々まで知り尽くす“ワシはGT。”さんのガイドによる、「八丁平・峰床山ハイキング」に参加させてもらいました。加古川の主婦サイクリスト・大黒屋さん(高校時代は山岳部だったとか)がGTさんにリクエストしたのだそうで、先週の第2回月うさぎキャンプの時にお二人に会って誘われたものです。他にもう一人、自転車仲間の山内さんも参加されるとのことで、まさに気心の知れたメンバーです。

ホント言うと僕は山歩きはそんなに好きではなくて、昨年ニュージーランドで何度か一人でトランピング(NZではトレッキングのことをそう呼ぶ)した時も全然楽しくなくて…。でも12月30日に友達のツアーガイド、アンドリューに誘われて日本人観光客のご家族と一緒にアーサーズ・パス国立公園ハイキングツアーに参加した時はとても楽しく、やっぱり良いガイドと仲間がいると全然違うなぁと思ったので、今回も参加させてもらうことにしました。それにGTさん+北山の組み合わせと言えば、僕にとってはあの「廃村八丁ツーリング」という二度と行きたくない良い思い出もあることですし…(笑)

まずはGTさんから送られてきた案内メールをご紹介します。GTさんの他に3人しか来ないのにこの丁寧な案内状には少々びっくりすると同時に、とてもわかりやすくて感心した次第です。

「八丁平・峰床山ハイキング」について
『集合場所・時刻など』
1.2011 May.04(予備日 2011 May.05) 集合09:00(要望により変更可能。)
2.集合場所 阪急電車 「烏丸駅」西北角 ラクエ四条烏丸前
    http://www.mapion.co.jp/here/all/110428/mapi0325929110428223142.html
3.出発は09:10予定。(要望により変更可能。)
4.帰着は17:00予定。(オプションは含まず。)

『持ち物』
食料(現地到着までにコンビニに寄りますが、こだわり物品はご自分で。)
飲料水(事前の用意が望ましいです。)
嗜好品(コーヒー等。ちょっとならお酒もOK。)
タオル等(空いていれば鞍馬温泉等に寄ります。)
その他(一般日帰り装備。無線機及びこだわりアンテナ。)

『コース』
二ノ谷管理舎-フジ谷峠-(林道)-オグロ坂峠-峰床山-フノ坂-管理舎
1.約4時間半程度。
2.コースは1/4は林道、他は全線登山道。(岩場無し。)
3.雪解け後はコース上水が流れており靴は汚れます。本当は長靴をお勧めします。
4.雪による倒木があります。

『その他注意事項・連絡事項』
注意・ハイキングです。自転車の持ち込みはご自由ですが、ほとんど登山道です。アプローチ区間も時間短縮を考えて車輌使用のつもりです。自転車での参加はご自由ですが急登・薮・倒木のご覚悟をお願いします。

無線機?アンテナ?と思った人は続きを読んでいただくとわかります。

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4月29日~30日:cancanさん主催「第2回月うさぎキャンプ」レポート

第2回月うさぎキャンプ

4月29日(祝)~30日(土)の2日間、cancanさん主催の「第2回うさぎキャンプ」に参加してきました。
奈良県東吉野村の古民家カフェ「月うさぎ」さんのオーナー、滝口さんご夫妻のご厚意で同店の敷地をお借りしてキャンプするこの「月うさぎキャンプ」は、昨年10月の第1回に続いて、素晴らしく楽しい2日間になりました。

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cancanさん主催 「第2回月うさぎキャンプ」に参加します。

月うさぎにて
月うさぎにて2
第1回月うさぎキャンプのレポート

1カ月半以上もブログの更新をサボってしまいました。
今さら言うまでもなく、この間には戦後最大の危機が日本を襲いました。被災者の方々には心よりお見舞い申し上げます。被災地には僕の直接の知人はいませんが、過去に東北のブログ読者の方からコメントを頂いたことは何度もありますし、めったに更新しなくなった今でも毎日数百アクセスを頂いているブログですので、以前からの読者の方々の中にも何人かは被災された可能性があると思います。皆様のご無事をお祈りするとともに、一人の日本人として今後も応援させていただく次第です。

ブログではご無沙汰していますが、とりあえず僕は元気にしています。そして今日と明日はcancanさん主催による、第2回月うさぎキャンプに参加させていただきます。帰ってきたら久々にツーリングレポートを作成しますので、どうぞお楽しみに。

東吉野村の古民家カフェ 月うさぎのホームページ

ハマってます、Instagram(インスタグラム)

instagram.jpg
もっと見る

恐ろしいことに早くも前回の更新から1カ月も経ってしまい、今日中に更新しないと明日からトップ記事の前に見苦しい広告が入るのを避けるための(確かFC2ブログは1カ月以上更新しないとそうなるはず)、極めて消極的な更新です。この1カ月の間にはニュージーランドで再び大地震が起こり、ほんの2カ月前まで自分がいたクライストチャーチの中心地が爆撃地のように変わり果てるという、大変つらい出来事もありました。

ただ、ブログは全然更新していなかったものの、ツイッターの方は細々と(でもないか?)続けています。そしてツイッターを読んでいただいている方々ならよくご存じの通り、1月10日頃から始めたiPhone、iPod touch専用の写真版ツイッター(似て非なる部分も多いけど)「インスタグラム」にドハマりしておりまして、言葉の壁がない写真という媒介を通じて、世界中のユーザーとのコミュニケーションを楽しんでいます(まあ外国人ユーザーから質問のコメントをもらうと必然的に英語で返事を書くことになりますけど…)


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2月9日(水): 「鉄人児玉さん喜寿祝いサイクリング」レポート

集合写真
雨と霧の高取城址にて

誕生日ケーキ2
millionさん夫妻の用意してくれた誕生日ケーキ

誕生日ケーキ
77歳の誕生日を迎えた鉄人児玉さん。去年は僕が電話するまで忘れてはりました。

約1カ月ぶりのブログ更新です。
このブログを始めてから4年7カ月になりますが、こんなに更新しなかったのはもちろん初めてのこと。長かったニュージーランド旅日記を終えて完全に燃え尽きたことと、つまらない記事でブログを更新することで素晴らしい思い出がつまった2010年の記事をどんどん古い物にしてしまうのが非常にもったいない気がしたので、更新したいという気がまったく起きませんでした。

しかし、昨日は我らがアイドル・鉄人児玉さんの77歳のお誕生日。77歳といえば記念すべき喜寿なので、不肖私が音頭を取り、「鉄人児玉さん喜寿祝いサイクリング」を開催し、ブログで詳細にレポートすることにしました。平日でしかも直前の告知だったにも関わらず、児玉さんを含めて無職・自営業・学生の皆さんが計8人も参加する(笑)、大変楽しい一日でした。

以下は昨日ツイッターでやっていたライブ中継に大幅加筆・編集したレポートと、デジカメで撮った写真、動画などです。鉄人児玉さんファンの皆さんも、「児玉さんってどんな人?」という初訪問の皆さんも、どうぞご覧ください。

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ニュージーランド長期ツーリング<69日目 ニュージーランド滞在最後の日 & 70日目 帰国編>

さよならニュージーランド
さよならニュージーランド

(写真をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。)
(この日記は2011年1月1日のレポートです。)
目が覚めたのは7時半頃だった。2011年になって初めての朝をここニュージーランドで迎えた。いよいよ日本に帰る日が来てしまったのだ…。まだまだ旅を続けていたかったし、その気になれば飛行機は3カ月のオープンチケットだから1月の第3週目まで帰国を伸ばすこともできたのだが、出国前から予定を変更するつもりはなかった。ズルズルと伸ばすよりは1月1日に帰る方がキリが良いので(本当は大晦日に帰ろうと思ったのだが、10月中旬にH.I.S.に行った時点ですでに満席だった)、気持ちも切り替えやすいだろうと思っていた。

キッチンに行くと、昨日の午後にオーナーのノリコさんや息子さんの奥さん達がリーダーになって長期滞在者の皆さん達と一緒にお餅の用意をされていたお雑煮はまだ出来ていないようだった。朝まで起きていてまだ寝ている宿泊者が多いため、お昼に振る舞うようだ。僕はそれまでに自分の残りの食材を片付けることにしよう。ニュージーランド中どこにでも売っている缶入りシチューが2缶残っていた。温めるだけだから簡単だし、美味しくて栄養バランスも良いので、この旅の間中、何度も何度もお世話になった食事だった。


お雑煮はお昼だと思って先にシチューを2缶食べてすっかりお腹いっぱいになっていたら、ノリコさんが「もう起きてる人もいるから」と言って雑煮を作って出してくれた。「あ、いえ、僕はお昼でいいです」と言う間もなく出されたので食べるしかなかったが、ニュージーランドで食べる雑煮は別腹だ(笑)。杵でついたわけでも餅つき機でついたわけでもなく、餅米をただ柔らかく炊いて手でこねていただけにも見えたお餅は、日本で食べるお餅とはかなり食感が違い、コシがほとんどなかった。でもそんなことはどうでもいい。ここニュージーランドで、日本人経営のバックパッカーズ・ホステル「キーウィ・ハウス」が、大晦日と元旦に宿泊者全員に年越しそばとお雑煮を振る舞っておられることに意義がある。年越しそばも雑煮も本当に美味しかったです。ごちそうさまでした!

<キーウィ・ハウスのオーナー、ノリコさんのブログはこちら>

朝食後、宿の前で自転車をバラして段ボール箱に入れ、受付に頼んで「スーパーシャトル」を予約してもらった。これはチヒロから教えてもらったマイクロバスの乗り合いタクシーみたいなもので、トレーラーを引いているので自転車入りの大きな段ボール箱でも十分積めるという。16時45分に宿の前まで迎えに来て、空港まで送ってくれることになった。日本だと自転車入りの大きな段ボール箱なんて自分で用意した車で持って行くか、前日までに宅急便で発送するしかないんじゃないだろうか。僕がニュージーランドに来る時には大阪市北区の自宅から関空まで3,600円くらい払って宅急便で送ったが(関空内にある宅配サービス会社に予約する)、今回は26NZD(約1,650円)で僕と段ボール箱の両方を空港まで運んでくれる。ニュージーランドはこういうところが本当に便利で良い。また、宿の方も本当なら10時にチェックアウトしないといけないのだが、この宿は6泊するより7泊する方がウィークリー割引があって安いので、僕は6泊しかしないのに7泊の料金を払わせてもらっていたため(その方が安いわけだから)、出発直前まで部屋にいてもOKとの許可も得ていた(なんて良心的なんだろう)。


自転車と荷物をどうやって空港まで運ぶかという問題が無事片付いた後は、町に出て昼ごはんを食べることにした。クリスマスほどではないだろうが、元日のクライストチャーチは休みの店もけっこう多かった。大聖堂の前にWi-Fi無料のバーレストランがあったのでそこに入り、ニュージーランド滞在最後の日には絶対食べようと思っていた「フィッシュ&チップス」(14NZD)とビールを注文した。フィッシュ&チップスはニュージーランド中どこにでも店がある、この国で最も代表的な料理なのだが、僕は今まで一度も食べていなかった。理由はただひとつ、僕は魚のフライが大嫌いだからだ(笑)。まあ食べられないというほど嫌いではないのだが、日頃僕が焼き魚と刺身以外の魚料理を自分のお金で食べることは、フライに限らずめったにない。でも最後の日だけは、このニュージーランドを代表する料理を記念に食べて帰るつもりだった。


15分ほど待ってフィッシュ&チップスが登場した。すごいボリュームだったが、なにせ魚のフライが大嫌いな上に朝ごはんを食べすぎてお腹がまだ減っていなかったので、まったくうれしくなかった。白状してしまえば、僕はただ写真が撮りたかっただけなのだ(笑)。けっきょく、大嫌いな白身魚のフライ=「フィッシュ」は残さず食べたものの、ポテトフライ=「チップス」は全部食べきれずに残すことになった。でもとりあえずニュージーランドの代表料理を食べたので、もうこれで食べ物に関しては思い残すことはなくなった。


昼食後、また大聖堂前のネットカフェ…じゃなかった、ただネットができるだけの店に行って、昨夜撮った年越しイベントの動画をYouTubeにアップし始めた。しかし、昨夜はiPhoneではなくデジカメで動画を撮っていて、僕のデジカメの動画はMPEG4じゃないので容量が大きく、400MB以上もあった。おまけにニュージーランドのネット環境は日本よりも遅いので、アップロードにはおもいっきり時間がかかってしまい、YouTubeにアップした動画をブログに貼り付けて更新し終わった頃には、もう16時になってしまっていた。スーパーシャトルが迎えに来るのは16時45分だが、「いちおう16時半頃から前の道路で待っててくださいね」と言われていたので、大急ぎで戻らなくてはならない。キーウィ・ハウスまで歩いて15分はかかるのだ。

キーウィ・ハウスに戻り、部屋から荷物を運び出した頃にはもうダイニングルームに行って他の宿泊者の皆さんに挨拶している時間は無かった。6晩同室だった台湾人君も珍しく部屋にいなかったので挨拶できなかった。仕方なく受付にいたノリコさんの息子さん(この宿のマネージャー)だけに挨拶して、段ボール箱とスーツケースを宿の前の道路まで運びだした。

シャトルバスを待っていると、せめてこの人だけには挨拶しておきたかったと思っていたアキオさんが、向こうからわざわざ見送りに出てきてくれたのでうれしかった。シャトルバスも時間通りにやって来て、自転車入りの段ボール箱も難なくトレーラーに積むことができたので安心した。アキオさんに御礼を言い(この人がいるのといないのとではキーウィ・ハウスでの僕の居心地は全然違っていたと思う)、よく太ったタフそうな女性ドライバーが運転するシャトルバスに乗り込んでクライストチャーチ空港へと向かった。空港ではシャトルバスを降りる場所にカートがあるため、カートに荷物を乗せさえすれば一人でも空港内を歩いて押して行ける(ただし段ボール箱がばかでかいので他の人にぶつからないようかなり神経は使うけど…)。


クライストチャーチ空港から関空への直行便は昨年(2009年)で無くなっているので、今回もオークランド空港を経由しなくてはならない。国内線も国際線もニュージーランド航空を使うので荷物検査はクライストチャーチ空港の1回だけで済むが、問題は荷物の重さだった。来る時から重量制限いっぱいだったスーツケースは、お土産や自分用に買った物でさらに重たくなり、重量制限の23kgを1.5kgオーバーしていた。そのため係員の男性が「スーツケースの中身を1.5kgだけ自転車の箱に移し替えてくれ」と言ったみたいなのだが、僕は「1.5kgだけ」「1.5kg以上」と勘違いして荷物を移しすぎてしまい(ちなみに10月にNZ航空大阪支店に問い合わせた時は自転車の箱には自転車だけしか入れるなと言われてかなり困ったのだけど)、今度は自転車の箱が2kgオーバーの25kgになってしまった(笑)。自転車の箱は最初は21.5kgだったので、スーツケースと段ボール箱の両方を23kgずつにするために、彼は「1.5kgだけ」と僕に指示したのだ。

25kgになってしまったのを見て「やれやれ」という感じでため息をついた彼は、「これ、中身は自転車だよね。僕も自転車乗りなんだ。だから内緒だよ」と言って、23kgのシールを貼ってくれた。さらに「マウンテンバイクかい? 僕もマウンテンバイクなんだ。ニュージーランド中を自転車で旅してたの? 楽しい旅だった?」といろいろ尋ねてきて、最後は「ぜひまたニュージーランドに来てくれ」と言って僕に握手まで求めてきた。ニュージーランド人は本当にフレンドリーだし、自転車乗りはみな友達だ。最後に空港職員と握手するとは予想もしていなかった。ありがとう、また来るよ!


クライストチャーチ空港のWi-Fiは30分まで無料だが、その後は1時間7.95NZDと高額! この国のYHAが契約してるWi-Fi会社のGLOBAL GOSSIPなんて24時間で9.95NZDなのに…。国際空港は無料にすべし!


クライストチャーチ空港のショーケースに陳列されている、飛行機の中に持ち込んではいけない物品の中に、よく見るとトランギアのアルコールストーブが入ってるではないか。中にアルコールさえ入れていなければ、どう考えても問題ないのでは?


19時30分の飛行機でオークランドに飛び、1時間ほどでオークランド空港に到着した。関空行きの飛行機の搭乗時間は23時19分となっていた。チヒロが朝から日帰りでシドニーに行っていて(なにせニュージーランド航空のフライトアテンダントなので)、ちょうど20時半にオークランドに戻ってくる予定だったので、到着が遅れなければ最後にもう一度空港内で会うことになっていた。オークランド空港は国内線と国際線の場所が離れているのを僕はすっかり忘れていて、まごまごしてるうちにチヒロを待たせることになってしまったが、とにかく21時半頃には仕事を終えて服を着替えたチヒロと無事に会うことができた。チヒロは今夜はオークランドに泊まるので、カフェバーに入って一緒にビールを飲みながら、この2カ月あまりの話をいろいろしているうちに、ぼちぼち搭乗時間が迫ってきた。


チヒロとハグして別れた後、免税店で残っていた現金30NZDの紙幣をニュージーランドワイン2本に替え(後で数えたら小銭もけっこう残っていたので、今度日本でチヒロに会った時にあげよう)、飛行機に乗る直前、ツイッターにニュージーランドからの最後のツイートをアップした。
「チヒロと別れ、免税店で残った現金30NZDをNZワイン2本に替え、まもなくNZ97便に搭乗して大阪まで約11時間半の空の旅。NZの大地と、この国で出会った多くの人達、チヒロとアンドリューの2人に感謝、感謝、感謝の69日間でした!」


ニュージーランドではそれなりに規則正しい生活をしていたし、飛行機も深夜発なのだから本当は寝たいところなのだが、この長い旅(ニュージーランドだけでなく、その前の北海道と沖縄も含めて)がついに終わってしまったのだと思うと、まったく眠くならなかった。ビデオを見たり、音楽を聴いたり、チヒロの友達の日本人FAのゆりさんがくれた週刊誌や新聞を読みながらほとんど起きていた。寝たのはほんの2時間かそこらだったと思う。

飛行機は日本時間の7時15分頃に関空に無事着陸し、僕はついに日本に帰ってきた。現地滞在69日間は、もちろん僕の人生で最も長い旅行期間だった(できればまたいつかこの記録を破る旅に出たいが、そんな日は本当に来るのだろうか…?) 。空港内からツイッターで帰国の報告をし、宅急便で自転車の箱を送る手配をした後、JR関西空港駅から関空快速に乗った。僕が住む大阪環状線の天満駅まで乗り換えなしで帰れる。電車の窓から見る70日ぶりの日本の景色が新鮮だった。まだ大阪の中ではかなりの田舎エリアだというのに、早くもニュージーランドとはまったく違う人口密度だった(笑)。ニュージーランドの家はほとんど平屋だが、こちらは2階建か高層マンションが当たり前だ。そして羊も牛も、もうどこにもいなかった…。


こうして、2011年1月2日午前10時過ぎに、僕は天神橋5丁目に帰ってきた。長い旅が終わった。そしてこの長い長いニュージーランド旅日記も、ついに最終回を迎えることになった。最初から最後まで読んでくださった熱心な読者の皆さん、長い間のおつきあい、ありがとうございました!

最後の写真が思いっきり手ぶれ…(笑)



ニュージーランドで会った皆さん、素晴らしい思い出をありがとう!
(写真をクリックすると、拡大画像をご覧いただけます。)
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(左)親切にしてくれたホーンビーの自転車屋の店長キースさん
(中)アッシュバートンのキャンプ場でビールを2本飲ませてくれたニュージーランド人サイモン君
(右)乳母車を押して徒歩で10年以上かけて世界一周中のカナダ人、ジャンさん

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(左)テカポ湖畔で会ったニュージーランド人のご家族
(中)プカキ湖畔でキャンプした時一緒になったオランダ人のグリーチェさん夫妻
(右)YHAマウント・クックで2晩同室だった日本人のマサ君とゆりちゃん

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(左)YHAマウント・クックのマネージャー、ジェイソンさん<左>とYHAの重鎮ハリーさん<右>
(中)プカキ湖畔で会った日本人サイクリストのタツローさん
(右)プカキ湖畔で会ったオーストラリア人のロードさん<左>とルーク君<右>

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(左)オマラマのバックパッカーズで仲良くなったオーストリア人のマリー<左>とエラ<右>
(中)標高976mのリンディス峠を激重のトレーラーを牽いて上ってきたカナダ人のルパート君
(右)今回の旅で最も忘れがたい、女自転車一人旅のニュージーランド人、アマンダちゃん!

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(左)調子の悪かったギアを見てもらったクロムウェルの自転車屋のお二人
(中)何度も会ったスペイン人カップルのラファン君とイザベルちゃん
(右)150kmのオール未舗装の自転車道、Otago Central Rail Trailで仲良くなったアッシュ君

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(左)Otago Central Rail Trailでご一緒し、ダニーデンでも再会したオーストラリア人の
おじいちゃんおばあちゃん8人組とその友達のニュージーランド人ご夫婦
(中)Otago Central Rail Trailの3日目にご一緒したニュージーランド在住の日本人女性Mさん
(右)Otago Central Rail Trailを2日で走りきると言っていた熟年アメリカ人サイクリスト3人組

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(左)ミドルマーチで会ったスウェーデン人親子のリッカードさん<47歳>と娘のフリーダちゃん<20歳>
(中)ダニーデンのYHAで同室だったオランダ人のコーネリアスさん。ものすごく優しい人だった。
(右)ダニーデンのYHAで2晩同室だったドイツ人バックパッカーのエヴァちゃん。かわいかった。

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(左)動物の死骸を食べるなどとんでもないサバイバル旅をしていた日本人ワーホリのナラモトさん
(中)クイーンズタウンのYHAで仲良くなった日本人ワーホリのかなえちゃん
(右)超激坂だったクラウンレンジ(標高1000m超)に上ってる時、上から下ってきたカナダ人のロブさん

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(左)クラウンレンジから下ってる時に会ったカナダ人親子のロブさんとクリオールちゃん<12歳>
(中)美しいハウェア湖畔で会ったニュージーランド北島から一人旅のアントニー君
(右)マカローラのキャンプ場で仲良くなったカナダ人カップルのサイクリスト、ロブ&ゾーイ

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(左)ハーストのバックパッカーズで仲良くなった中国人のフィーフィーちゃん<左>とそのお母さん<右>
(中)3箇所で同宿になり、仲良くなったフランス人バックパッカーのヴィンセント君
(右)ホキティカに向かうバスの中で仲良くなった一人旅のアメリカ人バックパッカー、アンシェルちゃん

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(左)グレイマウスに向かう途中で会ったカナダ人夫婦のイアンさんとバーバラさん
(中)何回かに分けて世界一周中だというイギリス人夫婦のロブさんとマリアンヌさん
(右)僕と同じくマウンテンバイクで一人旅のオランダ人女性ネチュラさん

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(左)ウエストポート在住で、ダニーデンに向かう途中だったジョージさん
(中)標高約800mのタカカ・ヒルに上ってる途中で会った地元のマウンテンバイカー2人組
(右)YHAゴールデンベイでエクスチェンジとして滞在中だった日本人ワーホリのアキナさん

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(左)ネルソンで寿司の屋台を営むマレーシア人夫婦。ご主人は日本に10年以上住んだことあり。
(中)ネルソンのYHAで3日連続同室だったイギリス人サイクリストのジャックさん
(右)ネルソンのYHAで会った、ロードバイクで一人旅中のアメリカ人キャロシーちゃん

41.jpg42.jpg子猫
(左)ネルソンからハブロックに向かう途中で会ったオランダ人夫婦のマークさんとコニーさん
(中)サイクリスト歴60年、御年81歳のカナダ人、鉄人ウィリーさん
(右)YHAハブロックに飼われていた、かわいすぎる子猫

37.jpgルーン君メイちゃん
(左)世界一周中のスペイン人サイクリスト、アイドール君。NZではほとんど野宿とか。
(中)ピクトンのバックパッカーズで仲良くなったデンマーク人の単車乗り、ルーン君
(右)ピクトンのバックパッカーズで仲良くなった、日本人の母を持つアメリカ人メイちゃん

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(左)クライストチャーチの日本人経営のバックパッカーズ「キーウィ・ハウス」オーナー、ノリコさん
(中)キーウィ・ハウスで6年間掃除のアルバイトをしている中国人のルーシーちゃん
(右)キーウィ・ハウスで最も親しくなった、長期滞在者の日本人アキオさん

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(左)5月に大阪で2回会い、ニュージーランドでも3回会ったチヒロの友達ケイト
(中)チヒロのパートナーで日本語堪能なベテランツアーガイドのアンドリュー
(右)大学の1年後輩で今は親友、ニュージーランド在住15年以上のチヒロ


ここで紹介しているのは写真を撮らせてもらった方々のみです。マウント・クックのYHAで出会い、その後ブログに何度もコメントを寄せて下さった大阪のご隠居さんや、マウント・クックとダニーデンのYHAで会った名古屋から一人旅の女性コジマさん、YHAネルソンの日本人スタッフのクミさんなどなど、写真は無いけど思い出に残る方々は他にもたくさんおられます。皆さん、ありがとうございました!

羊も牛も忘れちゃいけない。
羊と追いかけっこ牧場牧場羊牧場牛牧場


ニュージーランドで最も有名な湖、レイク・テカポにて
ニュージーランドで最も有名な湖、レイク・テカポにて

ニュージーランド長期ツーリング<68日目 大晦日のクライストチャーチ編>

ニュージーランドで年越しそば
ニュージーランドで年越しそば

(写真をクリックしていただくと、拡大画像をご覧いただけます。)
(この日記は2010年12月31日のレポートです。)
海外で迎える初の大晦日の朝は、6時頃に目が覚めた。ブログの日記が4日も貯まってしまっていた。液晶画面の暗い壊れた今のiPhoneで今年中に終わらせるのはもう難しいだろう。本当は出国直前(1月1日深夜)にオークランド空港からその日の日記を更新して、かっこよく締めくくる予定だったのだけど、もう諦めて帰ってからじっくり書き上げよう。

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天五

Author:天五
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1967年滋賀県長浜市生まれ。05年11月、38歳で健康のためにクロスバイクを買ってサイクリングを始めるや自転車の魅力にのめりこみ、06年3月にはロードバイク、07年5月にはマウンテンバイクも購入。「速くなくてもいい、ただ遠くへ行きたい」をモットーに、ツーリングやポタリングを楽しむ日々を送っている。高校卒業後、1986年4月~2011年5月に渡る24年2カ月の大阪生活を終え、6月1日より長浜市民に戻ったばかり。

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