TOP画面 ただ自転車通勤のためでなく ニュージーランド長期ツーリング<11日目 フッカー・ヴァレー編>

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ニュージーランド長期ツーリング<11日目 フッカー・ヴァレー編>

フッカーヴァレーの氷河
生まれて初めて、この目で氷河を見た。

(写真をクリックしていただくと、拡大画像をご覧いただけます。)
目が覚めたのは6時頃だったか。布団の中で昨日の分の日記を書き始めたが(iPhoneなのでベッドでもテントでもいつも仰向けになったまま日記を書いている)、8時を過ぎても誰も起きないのでちょっとびっくりした。8時半を過ぎてからフランス人ヒッチハイカーのスティーブ君がやっと起きてきたが、日本人カップルの2人はまだ寝ていた。

僕が9時過ぎに食堂に行くと、外はあいにくの雨だった。あれだけ良い天気が続いてたので仕方ないとは思うものの、同宿の大阪人Tさんから聞いたところでは明日はぐっと冷えこんで、マウント・クックは雪が降るかもしれないと言われてるとか。僕は前夜のうちに早々と連泊を決めて宿泊費も払っていたので、「雨かぁ、今日は何しようかなぁ」と考えながら、一昨日の夕方トゥワイゼルの町で買ったパンと紅茶で朝食を取った。

小雨の降る中、10時前にスティーブ君が出発するので握手して見送った。「こんな雨じゃ、拾ってくれそうな車がほとんど通らないかもしれない」と心配していた。彼は今日はウエストコーストまで行くつもりだと言っていたけど、無事にたどり着けただろうか…。


10時50分頃、僕も小雨の降る中、意を決してレインウェアを着込み、氷河を見ることができるというフッカーヴァレーに出かけることにした。ユースホステルから徒歩で往復4時間はかかるというが、登山みたいなきつい坂はあまりなく、イージーなハイキングコースだと聞いたので、小雨ならなんとかなるだろうと思い出発したのだが…。



ところが、まだフッカーヴァレーの入口にもたどり着かないうちに雨がどんどんひどくなってきたので、キャンプ場の手前にあったパブリックシェルターに早くも避難する羽目になった。雨は止む気配がなく、この時点でもう今日はやめにしてユースホステルに引き返そうかと悩んでいると、最初は僕一人だったそのシェルターに日本人の団体さんがどやどやと入って来られた。いずれの方も僕の両親より少しだけ下かなという年齢に見えたが(つまり60代後半くらい)、この雨の中すでにフッカーヴァレーに行って氷河を見てきたという。僕の近くに座ったおばちゃんに、「雨が止まないんでもうやめとこうかと思ってるんですよ」と言うと、「こんな年寄りでも行けたんだから大丈夫よ」とぜひ行くように勧められ、サンドイッチまで半分くれた。さらに自転車で旅をしてるんだと言うと周りのおばちゃんまでおやつをくれたので、帰りますとは言えなくなってしまった(笑)。

ちなみにこの日本人の団体客のガイドをしていたのが日本人の現地ガイドの人だったので(下の4枚目の写真)、100%チヒロの知り合いに違いないと思って聞いてみたところ、案の定その通りだった。「マウント・クックでケイに会ったと言ってもらえば、まだ僕のことを覚えてくれてると思いますよ」とのことだった。



日本人の元気なおばちゃん達に励まされて引き返せなくなり、意を決してシェルターを出発した時にはもう13時近くになっていた。雨はいっこうに降り止まず、「あの人達はベテランガイドの解説付きで仲間もたくさんいるから苦にならないだろうけど、一人でこの雨の中はなぁ…」と、かなり消極的な気持ちで歩き続けた。

そして実際、雨の中たった一人で行って帰ってくるには、フッカーヴァレーはかなり長い道のりだった。戻ってくる人とすれ違う度に「あとどのくらい?」と聞いたが、「まだ3分の1くらいだと思う」とか「あと50分くらいだね」とか言われて、帰りも同じ道を往復するしかないこともあり、遠く感じれば感じるほど、「もう氷河なんかどうでもいいからやっぱり引き返そうか」という気になってきた。こんな時に後ろから追いついてくる人がいればしゃべりながら一緒に行けるのだが、早く帰りたい一心で僕も急いでるから、追いつく人など誰もいなかった(笑)。





途中にあった避難小屋とトイレ。


そして14時30分頃、ようやく最後にフッカー湖が見えてきた時は激しい雨と強風だったが、とにかく生まれて初めて氷河というものをこの目で見ることができた。周りは誰一人おらず、完全に僕一人。とにかく雨と風がひどかったので、さっさと証拠写真だけ撮って引き返した。




途中に咲いていた花。



チヒロにメールを送って名前を聞いたところ、「1枚目はアンドリューいわくライクン、 2枚目はマウントクックリリー、3枚目はわからんな~、 4枚目と5枚目は共にヒービーで、この種類はたくさん有るんだけど特徴は葉っぱが縦十字に整列しているところ」との返事だった。


氷河のあるフッカー湖までたいした上りではないのに、帰路は往路よりはだいぶ早く帰れた気がする。帰りに会ったのはせいぜい4人くらいか。みんな僕が来る時にそうだったように「どうだった? あとどのくらい?」と訊いてくるので、時計を見て自分が何分前にフッカー湖を後にしたのか、風と雨が強くてすごく寒かったことなどを伝えた。ユースホステルに戻ってきた時にはもう16時を過ぎていた。

ここのユースホステルにはヨーロッパ、アメリカ、アジア、オーストラリアからたくさん旅行者が集まっているが、大阪人のTさんは16時のバスで出発すると言っていたので、今夜いる日本人はたぶん、昨日も同室だった日本人カップルの2人と僕の3人だけのように思う。中国人も韓国人も日本人もみんな同じような顔をしているので、アジア人以外からは僕らの見分けがつかないだろうけど、なんかやっぱり日本人は日本人を見ると直感的に日本人だとわかるんだよね。

そろそろ夕食の時間になったが、ここマウント・クックで僕が「今夜の食事は何にしようか」と考えるのは憂鬱だ。外食できる店はすべて高く、ユースホステルで自炊はできるもののスーパーマーケットはない。キッチンで野菜や肉や卵を料理している旅行者達はみんな遠くで買って持ってきた材料だ。僕もトゥワイゼルの町でもっとたくさん食材を買っておくべきだったのだが、重たいしかさばるので、どうしても補給食の類いしか買う気がしなくなってしまう…。

高くてもホテルのレストランまで行って外食することも考えたが外はあいかわらず雨なので、仕方なくユースの受付で販売している食材(日保ちするものばかり)の中からパスタとトマトソースを選んで買おうとした時に、びっくりする出来事があった。受付にいたのは昨日はいなかったここのマネジャーのジェイソンさんで、彼が僕に「あんた、自転車に乗って来たのか?」と聞いてきた。「そうだ」と答えると、コンピュータで僕の2泊分の宿泊費を調べ、「あんたは払い過ぎてる。自転車旅の人には割引があるんだ」と言って、なんと24ドルも返してくれたのだ!

NZのYHAの自転車旅行者割引についてのチラシ


昨日は1泊31NZドルと言われ、2泊で62NZドル払ったのだが、これで2泊で38NZドル、1泊なんと19NZドルになった! なぜ自転車旅行者がそんなに割引されるのかというと、もちろん環境に優しいからだ。ニュージーランドはまさしく自転車先進国である。

ただ、ジェイソンさんがいてくれたからいいようなものの、昨日のスタッフは僕が自転車で来ているのを知りながら何も言ってくれなかったので、「でも昨日のスタッフは僕が自転車で来たことを知ってますよ。僕が来た時にちょうど外にいたし、自転車の置き場所も教えてもらったんだから」と言うと、「それはすまん。もし明日も泊まるのならウチのスタッフにこれを見せればいい」と言って、自分の名刺の裏に一筆書いてくれた。「LOW CARBON TRAVELLER」と…。


そう、僕は「LOW CARBON TRAVELLER」だ。自分の吐く息以外、CO2は排出していない。なお、この自転車旅行者割引はニュージーランドのどのユースホステルでも受けられる。また、当たり前だけど車に自転車を積んで運ぶ旅行者には適用されない。

ジェイソンさんは日本語はまったくしゃべれないが、4年前には1カ月間も日本を旅したと言い、その行先もよく1カ月でそれほど周れたなというほどあちこちに行っていた。日本はとても良かったと言っていたけど、「ほんとかな~?」と懐疑的になってしまうのは自国のことを悪く言うのが大好きな日本人の悪い癖だろうか? それにしても旅が好きでユースホステルのマネジャーという仕事に就き、自身も長期休暇を利用して定期的に旅に出かけるなんて、実に素晴らしい人生だなぁ…(日本の自殺者が多いのは長期休暇が取りにくいのが一因だと僕は思っている)。

夕食はキッチンでパスタとトマトソースを調理して食べ、夕食後は部屋で明日の出発準備をしている日本人の若い二人と楽しくおしゃべりしながら過ごした。二人ともワーキングホリデーの期間は1月までだそうだが、女の子の方はまだ20歳で、ワーキングホリデーの年齢制限のある30歳まで、いろんな国で生活してみたいと言っていた。22時半頃に彼女が2段ベッドの上で寝て、23時過ぎに彼氏がその下のベッドで寝て、僕がその斜向かいのベッドで寝たのは23時半頃だった。

ジェイソンさんが裏に一筆書いてくれたこの名刺は、
この旅の大事な大事な記念品だ。
僕はLOW CARBON TRAVELLERだ。

こんな割引が受けられるこの国のユースホステルは素晴らしい。
自転車旅行者割引チラシ

コメント

行く事に

意義は唯一つ。
自分が行ったのかどうかだけですよね。
今日も良いことが幾つも有りましたね。

「LOW CARBON」
日本では聞くことも無いこの称号。
明日から自慢しながら走ってください。
I’am LOW CARBON TRAVELLER!と

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Author:天五
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1967年滋賀県長浜市生まれ。05年11月、38歳で健康のためにクロスバイクを買ってサイクリングを始めるや自転車の魅力にのめりこみ、06年3月にはロードバイク、07年5月にはマウンテンバイクも購入。「速くなくてもいい、ただ遠くへ行きたい」をモットーに、ツーリングやポタリングを楽しむ日々を送っている。高校卒業後、1986年4月~2011年5月に渡る24年2カ月の大阪生活を終え、6月1日より長浜市民に戻ったばかり。

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