TOP画面 ただ自転車通勤のためでなく ニュージーランド長期ツーリング<25日目 ケイトリンズ・ヴァレー~キュリオ・ベイ編>

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ニュージーランド長期ツーリング<25日目 ケイトリンズ・ヴァレー~キュリオ・ベイ編>

激坂を登るアマンダちゃん
今日もアマンダちゃんと二人旅だったのだが…

(写真をクリックすると、拡大画像をご覧いただけます。)
目が覚めたのは6時頃だったろうか。昨日テントを張る直前から寝るまでずっと降り続いていた雨も朝には止んでいた。よかった。

今日もアマンダちゃんと二人旅になるので(宿泊予定地も同じ)、出発準備を急ぐ必要はまったくないのだが(彼女はどんなに早くても8時までは起きないだろう)、僕としては彼女が起きてくるまでの間におとといの日記を書いておきたかったので、すぐにテントを出て出発準備を始め、続いて朝食を食べた。

朝食は前夜食べるつもりで食べ忘れた得意のソーセージ炒め(笑)と、粉末の野菜スープ。


アマンダちゃんがテントから出てきたのは9時前だった。自転車旅にはあるまじき遅さだが、そもそも僕から希望して彼女と一緒に走ってるわけだし、僕はキッチンでおとといの日記をずっと書いていたのでイライラすることはない。ただ今日は山岳コースでアップダウンがとにかく多いらしいので、アマンダちゃんにとっても少しでも早く出発する方が良いんだけど…。


けっきょくキャンプ場を出発したのは10時15分だった。まずは舗装路に出るまで3kmのダートの道を走らなくてはならない。前夜雨が降り続いたわりにはほとんどぬかるんでなくて、かなり走りやすかったけど、ロードバイクのアマンダちゃんにとっては当然楽しくない道だ。


舗装路に出るとほんのしばらくだけ平坦な道が続いた。柵から出てしまった羊としばし追いかけっこしたりして、この時は楽しかった。アマンダちゃんも喜んで写真を撮ってたけど、キーウィ(ニュージーランドの国鳥の名前だが、ニュージーランド人の総称としても使われる)の彼女にとっても珍しいんだろうか?



ほどなくして激坂の上りが始まったので、アマンダちゃんは早くも自転車を降りて押すしかなくなり、僕も途中から押すことになったが、もう今後は乗っても押しても同じ速度しか出ない時は潔く最初から押すことに決めた。荷物満載で押すのは重たいけど、やはり乗るよりは押す方が体力を消耗しなくて済む。


押して、押して、押して、ようやく峠に着いた。と思ったら、これが峠ではなく、そこから本格的なアップダウンが始まったのだが、その峠から後ろを振り返ると、牧草地の向こうにケイトリンズ湖とケイトリンズ・コーストが見えた。



9時半頃に朝食を食べていたアマンダちゃんだが、12時頃にはもう「お腹空いた!」と言って、名前は忘れたけど滝が2つある遊歩道の入口の駐車場で食パンにハムを挟んで食べ始めた。なるほど、多すぎる枚数の食パンを全部食べきるには昼もそうやって食べたらいいんだな。


僕らが休憩していると、キャンピングカーに乗ってやって来た夫婦が「よく自転車でこんなとこ走るねぇ」みたいな感じで話しかけてきた。英語が上手いというよりはネイティブっぽかったので、彼らが去った後で僕が「今の人達、キーウィだと思う?」と尋ねると、彼女は「違うわ」と即座に否定し、「たぶんカナダ人よ」と言った。「そんなことまで簡単にわかるの?」「オーストラリア人とキーウィを間違うことはあるけど、それ以外はわかるわ」とのことだった。まあ僕も日本人と中国人と韓国人の英語ならたぶん聴き分けができると思うので、外国人観光客の多いこの国で生まれ育った彼女にはもっと容易なことなんだろうな。

数少ない平坦な場所を軽快に走るアマンダちゃん。


ようやくケイトリンズ・コーストが見えて来た。


アップダウンは厳しかったが、景色も良くなってきた。



綺麗なビーチ。この日も曇りでニュージーランド人のアマンダちゃんはちょうど良いと言ってたけど、僕にはちょっと寒かった。



坂を上ってる時、ひと目見て日本人だとわかるサイクリストが向こうからやって来たので、いちおう「ハロー!」と挨拶はしたが、向こうも僕を見て日本人だと気づいたようで、すぐに日本語で話し始めた。神奈川からワーキングホリデイで10カ月前にニュージーランドに来たナラモトさんという人で、自転車でニュージーランド旅を始めてからは4カ月目とのことだった。


ナラモトさんはワーホリ中だからまだ20代のはずなのだが、どこで覚えたのか、とんでもないサバイバル旅をしていた。ニュージーランドの道路には動物の死骸がたくさん落ちているのだが(鳥、ウサギ、ポッサムなど、家畜以外はたぶんほったらかしなのでめちゃくちゃ多く、「ロードキル」と呼ばれている)、彼はそれを見て「まだ食える」と判断したものは、その肉を焼いて食っているというでないか! 彼が道路で拾って自分で捌き、肉を食べたというポッサムの毛皮や(クセはあるけど美味しかったとか)、今夜のおかずだという、すでに皮を剥いである鳥も見せてもらった。「肉はもう買わないことにしました」だって! 山に入って山菜を採るのも当たり前だし、なんと川の水もそのまま飲んでいると言って、ボトルに入った若干黄色く濁っている水も見せてもらった。信じられない。「この肉は食っても大丈夫」「この水は飲んでも大丈夫」という彼なりの判断基準がもちろんあるのだが、真似したいとも思わないし、あまりにも危険なのでここには書かない。後でアマンダちゃんにこの話をしたら、彼女も「ロードキルを食べるなんて信じられない!それに川の水をストレートで飲むなんて、キーウィだってやらない!」と心底驚いていた。「僕も彼が日本人だなんて信じられないよ」と言ったらかなりウケて、彼女のブログにも僕のこのセリフが使われている。僕とアマンダちゃんの意見が「彼はgreat survivorには違いないが、いつか死ぬだろう」で一致したのは言うまでもない(笑)。


問題はナラモトさんと会った後に起こった。僕が彼と長話をしている間に(なにせダニーデンのユースホステルで名古屋のコジマさんと話して以来4日ぶりに日本語を話せたもんで…)、先に行ったアマンダちゃんを後から必死で追いかけたのだが(平地や下りでは追いつかないので上りで頑張るしかない)、いつまで経っても追いつかず、けっきょくはぐれてしまったのだ。


最初のうちはなかなかアマンダちゃんに追いつかないので、「彼女、思ったより速いな」とか「俺、そんなに長い間ナラモトさんと話してたかな」と考えていたのだが、いくら追いかけてもアマンダちゃんの姿が見えないので、「さすがにこれはおかしい。彼女はどこか滝にでも寄ったに違いない」と気づき(いちおう滝の入口に彼女の自転車が置いてないか確認はしていたのだが)、あまりのアップダウンのきつさにハンガーノック寸前になりながらようやくワイパラの町に着いた。ここで待っていれば彼女がやがて来るだろうとは思ったけど、どうせ宿泊予定地は同じなんだからもう彼女に会うのはあきらめ、最初にあったカフェに入って高かったけど腹いっぱい食べた。

28NZDもしたよ…


今夜泊まる予定だったケイトリンズ・コーストのキュリオ・ベイまであと1kmの辺り。


そして17時半頃、キュリオ・ベイ・キャンピング・グラウンドに到着した。やはりアマンダちゃんの姿はなかったが(彼女は「私が着くのは19時半頃になるんじゃないかしら」と予想していたくらいなので、それより2時間も早く着けるわけがない)、代わりにバルクルーサで友達になったアメリカ人のミックさんとここで再会することができた。彼は昨日はバルクルーサからパパトワイまで走ってバックパッカーズ・ホステルに泊まったという。



キュリオ・ベイのキャンプ場は迷路のように入り組んでいて、どこにテントを張ろうか悩んだのだが、はっきり言ってテントサイトだと言われた場所はろくなもんじゃなかったので、管理人のおばさんと交渉して、キュリオ・ベイの反対側にあるもうひとつの「なんとかベイ」(名前は忘れた)を一望する、本来はピクニックエリアである場所にテントを張らせてもらえることになった。料金は10NZD。運が良ければここからイルカがジャンプする姿も見ることができるらしい。


これがテントの前に広がる砂浜。こんな砂浜でイルカまで見れたら、 そら最高でしょうな!(見れなかったけど…)


僕がキュリオ・ベイに来た理由は、アンドリュー君からここで野生のペンギン達が巣に戻る姿を観察できると教えてもらったからだった。その時間はこの時期は19時半頃だという。アマンダちゃんのことがかなり気がかりだったが、急いでシャワーを浴びて見に行くことにした。アマンダちゃんは野宿も平気なタフなキーウィ女性だし、今日のアップダウンは予想以上にきつかったので、彼女がここに来るとしたらもっと遅くなるだろう。


ペンギンについて説明する看板。ちなみにペンギンは「ペンギン」と発音しても通じない。「ペングウィン」と発音しないといけない。


キュリオ・ベイにはカメラを構えてペンギンの登場を待つ観光客が30人くらいはいただろうか。みんな静かに固唾を飲んでその登場を見守っていた。そして、ついに海から現れた2匹のイエロー・アイド・ペンギン達(2匹だけだった)が、岩場の上をびっくりするほどのスローペースで、巣のある200メートルくらい離れた草むらに向かって歩き始めた。ニュージーランドについてまだ何も知らなかった頃、僕はペンギンなんてものは南極にしか住んでいないと思っていたくらいだから、草むらの中に巣があるということも驚きだったが、彼らはその巣に向かって、ちょっと歩いては休憩、ちょっと歩いて休憩といった感じで(休憩ではなく警戒しているのかもしれないが)、本当に時間をかけて戻っていった。その姿の本当に可愛かったこと! 200メートル移動するのに30分は確実に超えていたように思うのだが、まったく飽きなかった。野生のペンギンが巣に戻る場面というのはこんなにも可愛いものなのかと感動した!



キュリオ・ベイにはSEA LION(アシカ?オットセイ?アザラシ?トド?)もいるらしいのだが、どこにいるのかわからなかった。


ペンギンを見終わった後、迷路のようなキャンプ場の中をアマンダちゃんの姿を探して歩き回ったが見つからず、テントに戻って海を見ながら夕食を取った。ひさしぶりに自前のストーブを使ってお湯を沸かし、またインスタントラーメンを食べた。ちなみにこのキャンプ場の水はすべて「煮沸してから飲んでね」と書いてあったので、翌日持っていく水は夜のうちに煮沸して朝まで冷ませておいた。僕はとてもナラモトさんのようにはなれない。


暗くなるギリギリ前にもアマンダちゃんの姿を探してみたが見つからず、彼女はここに来るのをやめてどこかで野宿しているに違いないと思い(彼女はユースホステルやバックパッカーズホステルにはまず泊まらない)、バーボンのお湯割りを3杯くらい飲んで22時くらいにテントに入って寝た。

追記
ニュージーランドの田舎の道路は動物の死骸だけでなく、動物の糞だらけだ。酪農大国だから当然なのだが、これらをすべて避けて自転車で走ることなどは絶対不可能なので、タイヤが汚れるのをいちいち気にしていては、とても自転車旅は続けられない。

北海道の旅では、同じく北海道を旅するオートバイ乗り達の多くが、すれ違う時や追い抜く時に親指を立てたり、手を振ったりして挨拶してくれたが、ニュージーランドでは全然旅人ではないごく普通の車のドライバーまでがしょっちゅう自転車旅行者に激励の合図を送ってくれるのでうれしい。

ニュージーランドのキャンプ場にたくさん泊まってきたけど、いまだに日本人にはただの一人も会っていない(日本人サイクリストはたいていキャンプ場に泊まるけど、まだキャンプ場では会ったことがない)。普通の日本人観光客とかニュージーランド在住の日本人はみんなキャンプが好きじゃないんだろうか…?

ブログもツイッターも限られた時間と貧弱な通信環境の中で更新していますので、コメントへの返事はほとんど失礼させてもらってますが、もちろん全部ちゃんと読ませてもらってます。マウント・クックで知り合った日本人のMassa君や「大阪のご隠居」さんや新婚旅行中だったTさんからコメントをもらったのもうれしい限りです。北海道旅や沖縄旅の時に比べてブログのアクセス数は減る一方ですが(僕なんかの長い日記は読みたくない人が多いんでしょう)、楽しみにしてくれてる人達のために今後も頑張って続けていきます。

アマンダちゃんの動画<その1> VT: http://twitvideo.jp/03srs


アマンダちゃんの動画<その2> VT: http://twitvideo.jp/03srw


キュリオ・ベイで見た巣に戻っていくペンギン達の動画。 VT: http://twitvideo.jp/03ss0


野生のペンギンには本当に感動した。次は世界最小のブルーペンギンが見たい。
野生のペンギンが巣に戻る姿に感動!

コメント

南島の最南端

ケトリンズには、久しく行ってないので、新しい情報は新鮮で、また懐かしい思いで読ませてもらってます!
キュリオ・ベイでは、太古のシダ?の木の化石を見ましたか?海岸の岩に、目立つものでは2本の大きな木の化石が、くっきりと残っています。
ケトリンズの北の端には、The Nuggets という岬があって、ここでは波打ち際で、イルカがサーフィンしているのをよく見かけます。
逆に南の端には、NZ南島の最南端に当たる岬があります。(Slope Point だっかかな?)ここは、とても風が強くて、私は崖から落ちそうになった事があります。

7~8年前までは、ケトリンズ周辺の道路は、全てダートでした。(舗装道路は、1号線だけでした!)
私が最初に訪れた20年以上前は、道路標識も無く、道幅も狭くて、ラリー・コースのようでした。もちろん、チャリダーは皆無で、車にもめったにすれ違わないので、車で走っていてもとても心細かったです。(GPSとかも無かったしね・・・)

ブロクでは、ちょっとルートが分かりにくいのですが、次はどちらに行かれるんですかね?
いずれにしても、私はチャリでの移動は想像も出来ないので、次回も楽しみです!!

いつも楽しみに読んでますよぉ~

ちゃんと、ずっと、読んでます。
他人事だけど、楽しくて仕方ないです。
まだ天五さんがロードバイクに乗りはじめの頃から読んでます。
北海道もニュージーランドも本当に楽しいです。
通信環境が悪くて、ブログもツイッターも更新されないとやっぱり心配になりますが、安全第一で楽しんでください。

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Author:天五
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1967年滋賀県長浜市生まれ。05年11月、38歳で健康のためにクロスバイクを買ってサイクリングを始めるや自転車の魅力にのめりこみ、06年3月にはロードバイク、07年5月にはマウンテンバイクも購入。「速くなくてもいい、ただ遠くへ行きたい」をモットーに、ツーリングやポタリングを楽しむ日々を送っている。高校卒業後、1986年4月~2011年5月に渡る24年2カ月の大阪生活を終え、6月1日より長浜市民に戻ったばかり。

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