TOP画面 ただ自転車通勤のためでなく ニュージーランド長期ツーリング<32日目 テ・アナウ~ガンズ・キャンプ編>

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ニュージーランド長期ツーリング<32日目 テ・アナウ~ガンズ・キャンプ編>

ミルフォードサウンドに続く94号線
ミルフォードサウンドに続く94号線。

(写真をクリックしていただくと拡大画像をご覧いただけます。)
目が覚めてiPhoneで時計を見るとまだ4時前だったが、今日が25日で家賃の振込日だったのを思い出し(自動引き落としじゃないので厄介だ)、忘れないうちにネットバンキングで振り込んでしまおうとしてドツボにはまった。いつも東京三菱UFJ銀行の口座から家賃を振り込んでいるのだが、その振込みに必要な暗証番号というか、乱数表の書かれたカードを日本に忘れてきてしまったのがわかり、振込みができないのだ。さあどうしよう、困ったぞと思ったが、ブログのアフィリエイトとネットショッピング用に作った楽天銀行の口座に10万円以上残高があるのを思い出し、そこから振り込もうとしたら、これがなかなかうまくいかない。「ワンタイムパスワード」というのが書かれたメールが楽天銀行からなかなか届かず、待っているうちにWi-Fi接続が切れてしまい、それまで入力した内容がパーになって一からやり直しという繰り返しだった。こうなったらニュージーランドの銀行の窓口から日本の口座に振り込むしかないかとか(昨日会ったテ・アナウ在住の日本人女性トキさんに聞けばなんとかなるだろう)、母親にメールで頼もうかとか思案しているうちに時間がどんどん過ぎていき、今日ミルフォードサウンドに向けて出発するなら起きて準備しないといけない時間になってしまった。でもテ・アナウからミルフォードサウンドまでの120kmの間には町がまったくないので、出発してしまったら銀行にも行けない。テ・アナウでもう一泊することも真剣に考えながら、最後にもう一回だけ楽天銀行のネット振込みを試してみようと思ったら今度はワンタイムパスワードがすぐに届いて、ようやく振込むことができた。最初はもしかしたらiPhoneだからうまくいかないのかと思ったりしたが、悪いのはiPhoneではなく、楽天銀行だった。おかげで寝不足になったが、これでとりあえず1カ月先までは家賃の心配はしなくても良い(ただしこのままだと来月は楽天銀行の残高が足りなくて振込みできないが…)。

今朝の朝食。ラーメンにチヒロの差し入れの乾燥わかめを入れた。あと細長い米。



朝食中に話しかけてきたドイツ人の子供。英語はまだ話せないようで、ドイツ語で話しかけてきた。僕がわかるわけない。


この日はテントが朝露で全然濡れていなかったので(昨日はぐっしょり濡れていたのになぜだ?)、撤収作業をすべて終えてから朝食を取り、8時13分に2晩泊まったテ・アナウ・TOP10ホリデイパークを出発した。

まずは南北に長いテ・アナウ湖沿いに、94号線を北上する。ここからミルフォードサウンドまで120km以上も町がないというのは北海道をはるかに凌ぐ長さで、精神的にけっこうプレッシャーになる。しかもミルフォードサウンドは年間200日以上も雨が降るらしく、おまけに天気予報は下り坂だ。町と町の間に雨宿りできる建物がほとんどないのも北海道以上なので、雨が降ってきたら濡れるしかない…。



20kmくらい走っただろうか。急に両側が林になった。日本では珍しくもなんともない光景だが、周囲が牧草地か荒野ばかりのニュージーランドではけっこう珍しい。これなら雨が降ってきても木の下にいればあまり濡れなくて済むなと思ったが、ずっと林が続くわけではなく、しばらく行くとまた牧草地や荒野に変わった。


20数km走ったところで最初のキャンプ場を発見した。テ・アナウ~ミルフォードサウンド間には簡易トイレとピクニックテーブルのみのキャンプ場が10箇所以上ある。水道はない。車で来るなら何リットルでも水を積めるが、今日の僕は3リットルしか持ってこなかったので、できればこういうところには泊まりたくない。なんとかミルフォードサウンドまで120km走りきりたいのだが…。なお、これらのキャンプ場に管理人はいない。使用料は5.1NZDで、「Camp Fees」と書かれた箱に払う。正直言って水道がないと5NZDでも高いと思った。おまけにとてもペグダウンできないような固い地面だった。




天気は悪かったけど、縦に長いテ・アナウ湖は北に行くほど綺麗だったと思う。




94号線は車でしか走ったことのない人の中には「途中まではフラットだったよ」という人もいたけど、全然フラットではない。短いアップダウンが延々続いた。天気が悪くて写真ではあまり伝わらないけど、30km過ぎからは景色もどんどん良くなっていった。




50kmくらい走ったところで2つめのキャンプ場に来た。設備と料金は同じ。このあたりから「サンドフライ」と呼ばれる、ニュージーランドの西側に多い小さなハエみたいな羽虫が増えてきた。じっとしていると身体の周りにすぐたくさん集まってくる。うっとうしくてピクニックテーブルがあっても休憩する気にはならず、写真だけ撮ってすぐ後にした。


左側にエグリトン・ヴァレーが見えてきた。写真でどこまで伝わるかはわからないが、この日一番景色の良かった場所だ。風の強い場所ではサンドフライも少ないので、ここでしばらく休憩することにし、立ったまま栄養満点で美味しくて腹持ちも抜群な補給食「One Square Meal」を食べた。もうニュージーランドに来てから何パック食べたかわからない。


すぐ近くに冠雪した山があっても、時々弱い小雨が降っても、この日はあまり寒くなかった。ただし僕の自転車ジャージは冬服でしたけどね(笑)。


テ・アナウからミルフォードサウンドまでの約120kmの間に町はないが、宿泊施設はいくつかある。約67km走ってノブズ・フラットでトイレ休憩したらトイレ代2NZDだって!


70kmを過ぎたあたりからアップダウンがきつくなってきて、たまらず自転車を降りて押して上った坂もあった。なんとか1日でミルフォードサウンドまで行ってしまいたかったが、この頃にはもう諦めムードだった。


標高480mのガン湖。


90km近く走って「THE DIVIDE」と呼ばれる分水嶺に到着した。今まで「分水嶺」という言葉は知っていても見たことがなかったので、「おお、これが分水嶺というものか!」という景色を期待していたのだが、ただ「THE DIVIDE」と書いてるだけで、何が分水嶺なのかまったくわからなかった。分水嶺って滝とか湖みたいなわかりやすいものとは全然違うもんなんですね(笑)。

ここまでアップダウンの連続でもう足は売り切れ状態で、ここのシェルターで野宿しようかと真剣に迷った。キャンプ禁止って書いてあったけど、中で寝るなとは書いてない。しかも数km手前から降り続いいた弱い雨がだんだん強くなってきたので、サイドバッグにレインカバーをかけて(早くオルトリーブの防水サイドバッグに買い換えたい)、レインスーツを着込んだ。



「分水嶺川」(DIVIDE CREEK)という名の川。


原生林のよく見える場所に、ニュージーランド固有の鳥、KEAだと思われる(違うのかな?)鳥がいた。


展望台から見た景色。



分水嶺からけっこうな激坂を下ったところにチヒロのお勧めのキャンプ場「ガンズ・キャンプ」への分岐が現れたが、分水嶺にあったシェルターで野宿することも考えたのは、このキャンプ場が94号線から8kmも離れた場所にあり、しかもその8kmがダートだからだ。かなり迷ったものの、雨が降ってるし、キャンプサイトだけでなくキャビンもあるので、やはりここに泊まることにした。


ガンズ・キャンプへの8kmのダートはなんとほとんど下りだった! ということは、明日はいきなり8kmのダートの上りから始まる…。


18時頃、101km走ってガンズ・キャンプに到着。約25kgの荷物を積んでアップダウンを繰り返しながら100km走るのは、ロードバイクで平地を200km走るより疲れる。本当にクタクタだった。雨はかなり弱まっていたが、まだ降ってるのでキャビンに泊まりたいと思ったら55NZDと言われ、今まで3回キャビンに泊まったけど最高35NZDだったのでやめることにし、20NZDのキャンプサイトにした。しかしこれが大失敗で、キャンプサイトに来てみるとサンドフライがめちゃくちゃ多い! 谷底にあるから余計多いのだろう。やっぱりキャビンにすれば良かったと激しく後悔しながら(よく考えたら55NZDって日本のユースホステルと同じくらいだ)、急いでテントを設営した。

本当に泣きそうになったのはその後だった。テント設営中はまだ身体の周りを飛びまわっているだけだったサンドフライどもが、シャワーを浴びてシャワールームから出てきた途端、次々に刺してきやがったのだ。奴らは風呂上がりの人間が大好きなのか? シャワールームの中で虫よけスプレーをかけてから出てくれば良かったと後悔しても後の祭り。刺されるとめちゃくちゃ痒く(蚊より痒い)、掻くとヤブ蚊に刺されたのと同じくらい腫れる。しかもいつまで経っても痒い!(チヒロによれば「刺す」のではなく「噛む」んだとか) 僕は痒みには本当に弱く、掻いたらダメと言われてもどうしても我慢できない性分だ。ニュージーランドでここまでずっとキャンプを続けてこられたのも、この国のキャンプ場には蚊がほとんどいないからだった。それがミルフォードサウンドの近くまで来た途端、蚊よりもっと神経に障るこのサンドフライの大群で、今日見た絶景の感動も全部ぶちこわしになってしまった。奴らは悪魔だ! スペイン人のラファン君とイザベルちゃんにサンドフライのことを聞いたら彼らは「ノープロブレム」と言っていたので、あの二人はきっとキャンプしなかったに違いない。

テントのフライシートに群がるサンドフライ。この写真はかなり少ない状態。テントだけでなく、身体中に何十匹もまとわりつき、気が狂いそうになった。


キャンプサイトに駐めてあったバス。12台のMTBを積んだトレーラーを引いて走っていた。


ガンズ・キャンプの奥はミュージアムになっており、昔の馬具やライフルなどがたくさん展示されていた。


晩ごはんはまたインスタントラーメンと缶入りシチュー。缶入りシチューは栄養バランスが良いし、なんといっても楽なので助かる。


キッチンとダイニングルームは団体の若者達で超満員で、お湯を沸かすのもなかなか大変だった。僕はサンドフライショックが大きすぎて誰ともしゃべらず、防虫スプレーを足や手にかけながら、いかに奴らに刺されないようにテントに戻るかを考えていた。ウィスキーのお湯割りも飲んだが、夜中にトイレがしたくなってテントを出るとまた奴らに襲われるので(それに小雨が降り続いていた)、 朝までトイレに行かなくても済むよう1杯しか飲まなかった。


サンドフライどもはテントに戻った時にはテントの周囲にはもうあまりいなかったのだが(時間帯なのか雨が降り続いていたからか)、テントの中にはけっこう入りこんでいたので、「押すだけベープ」で全匹殺してから中に入り、朝になったら一刻も早くここを立ち去ろうと決意しながら22時頃に寝た。景色は良かったものの、サンドフライどものせいで今日はニュージーランドに来てから一番ひどい日になってしまった。

年間200日以上雨が降るミルフォードサウンドに向かっているので、雨は覚悟の上だ。
ミルフォードサウンドのあたりは雨が多い

コメント

写真の鳥は、Keaですね。

日本のカラスの様に狡賢い?ので、食料とか物色されないように注意が必要です。また、ゴム系の物をかじったりするので(自転車のタイヤは、どうかわかりませんが)気を付けて下さい。私は以前、写真を撮るために車を降りてドアを閉めずにおいた隙に、パッキンをかじられ、雨水が車内に入り込んだ経験が有ります。

サンドフライは天使?!

マオリの人達によると、NZの美しい自然を人間から守るために神様が遣わした生き物らしいので、あまり殺生すると神様の祟りがあるかも(笑)
発汗したりすると直ぐによってくるので、シャワーの後とかは、特に注意が必要です。逆に体が冷えている時には、あまり寄ってきません。
免疫ができると、あまり痒くなくなるそうですが、アレルギーがあるなら要注意ですね。
スチュワート島では、靴を脱ぐと足が真っ黒になるほど寄ってきましたが、何故か痒みは殆どありませんでした。
でも、今年のMt.Cookでかまれた時は、2~3日痒かったですけど・・・

ん?・・・そういえば、スチュワート島のトランピングで、何度も死に掛けたのは祟りだったのかも。

吸血鬼

蚊の話がなかったので、どうなのかな~と
思っていたらここにきてドカッと出てきましたね(^_^;)
しかもかゆそう…。日本の虫よけスプレーとか
蚊取り線香的な物はそこそこの効果ありますか?
一応全滅させたとありますが。

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Author:天五
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1967年滋賀県長浜市生まれ。05年11月、38歳で健康のためにクロスバイクを買ってサイクリングを始めるや自転車の魅力にのめりこみ、06年3月にはロードバイク、07年5月にはマウンテンバイクも購入。「速くなくてもいい、ただ遠くへ行きたい」をモットーに、ツーリングやポタリングを楽しむ日々を送っている。高校卒業後、1986年4月~2011年5月に渡る24年2カ月の大阪生活を終え、6月1日より長浜市民に戻ったばかり。

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