TOP画面 ただ自転車通勤のためでなく ニュージーランド長期ツーリング<49日目 ネルソン~ゴールデン・ベイ編>

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ニュージーランド長期ツーリング<49日目 ネルソン~ゴールデン・ベイ編>

標高791mのタカカ・ヒル
標高791mのタカカ・ヒルにて

(写真をクリックしていただくと、拡大画像をご覧いただけます。)
起きたのは5時過ぎだった。この世に僕より早く起きる欧米人はいないんじゃないかと思っていたが、同室のブラジル人、マルクス君は僕より早かった。そして起きてすぐすべての荷物を持って部屋から出ていってしまった。彼は今日はどこに行くと言ってたかな、もう忘れてしまった。僕も起きてキッチンに行き、朝食を食べながら昨日の日記の続きを書くことにした。朝食は昨日の朝の残りのガーリックパンと、缶入りシチューと、昨夜同室だった若いアメリカ人からもらった小さいリンゴ。このリンゴはテニスボールくらいの大きさでニュージーランドによく売っているが、美味しい。


朝食を食べた後、日記を書き終わってブログにアップしたのが7時過ぎだったろうか。宿の受付時間が8時からなので、8時になったら今日向かうゴールデン・ベイのYHA(ユースホステル)を予約して、その後すぐに出発するつもりだった。YHAはこの時期は予約しておいた方がいいし、ここで自転車旅行者割引の19NZDで支払いも済ませられるので便利だ。紅茶を飲んでいたら日本の漫画好きのフランス人、ヴィンセント君がキッチンにやってきて、彼も朝一番のバスでゴールデン・ベイに行き、やはりYHAに泊まるというではないか。また今夜も彼と同じ宿だ。

8時に受付に行くと昨日はいなかったアジア人の女性スタッフがいた。直感的に「もしかして日本人かな?」と思い、彼女が他の宿泊者としゃべる英語を聞いていて、絶対日本人だろうと思ったら、やっぱりそうだった。ニュージーランドに来て5年になるんだとか。彼女にゴールデン・ベイのYHAの予約を頼むと、向こうに電話してドミトリーに空きがあることを確認し、何時頃に着きますかと訊かれたのだが、その際に「今からだと大体4~5時間後くらいですかね?」と言うので呆れた。この宿から110kmくらいはあるはずで、しかも途中には標高800メートル以上の峠もあるのに、僕の荷物満載の自転車でたった4~5時間で着けるわけがない。「いや絶対無理ですよ。10時間かかってもおかしくないと思ってます」と言うと、「エッ、そんなことないでしょう。ウチのマネージャーもサイクリストなんですけど、いつもそのくらいの時間でゴールデン・ベイから戻ってきてますよ」と言うではないか。それは間違いなく空荷のロードバイクで、しかもその人はかなり速い人だ。「それ絶対ロードバイクでしょ?」と訊くと、「ええ、そうです」とのこと。僕の重装備のMTBを実際に見ているくせに、同じくらいの所要時間でゴールデン・ベイに着けると思ってるんだから素人は本当に恐ろしい(笑)。なんでもゴールデン・ベイのYHAは受付が19時までだそうで(普通は20時か20時半だ)、もし19時を過ぎるなら必ず電話してくれと言われた。実はこの国に来てからまだ一度も電話をかけたことがない。ゴールデン・ベイの管理人夫婦の奥さんはミユキさんという日本人だそうだが、残念ながら今は旅行中で不在だとも教えられた。しばらく彼女と話していたので、出発は8時40分頃になった。


コンビニで補給食を買った後、まずはネルソンの有名なビーチ、「タフナヌイ・ビーチ」沿いに昨日バスで通った道を少し戻った。


昨日バスで通った6号線を10km以上戻っただろうか。実は途中のどこかでサイクロコンピュータのレシーバー(という呼び方でいいのかな?フロントフォークに付けるやつ)を落としてしまい、気づくのが遅れたので引き返して探すのをあきらめたため、スピードも距離もわからなくなってしまったのだが、6号線から60号線に右折したところでようやくゴールデン・ベイのあるタカカまでの距離がわかった。残り92kmだ。ちなみにこのあたりの景色は牧草地よりも畑が多かった。ワイン農園が多いようだが、葡萄がたわわに実っているシーズンでもないし、葡萄の木に花が咲いているわけでもないので、見たからといって特にどうということはなかった。


今日最初の峠。プチ峠だと思ってたけど、意外ときつかった。



途中に干潟があり、石遊びが大好きだというニュージーランド人達が干潟の上に石で名前を書いた跡がたくさんあった。


49kmくらい走ってモトゥエカの町に到着した。マクドナルドもケンタッキーフライドチキンもバックパッカーズ・ホステルも何軒かあり、昨夜この町に泊まれたらよかったのにと思った。ウエストポートの観光案内所でゴールデン・ベイに行きたいと言ったら、ネルソンまでバスで行ってネルソンで1泊して、翌朝またバスで行くしかないと言われたので仕方なくネルソンに泊まることにしたのだが、僕は自転車でゴールデン・ベイまで行くんだから、途中で降りて昨日中にこの町まで来ることはできなかっただろうか…?


モトゥエカの美術館の前のベンチで昼食休憩することにした。朝コンビニで買ったサンドイッチを食べたのだが、この時に飲み物を買わず、手持ちの水を飲んでしまったことを後で思いきり後悔することになった。よく晴れて暑くはなっていたけど、3リットル近く持ってきていたので、絶対に最後まで持つと思っていたのだが…。


昼食後はいよいよ標高810mのタカカ・ヒル越えが待っていた…。


昼食後、少し走るとタカカまであと55kmという標識があった。この時の時刻が13時過ぎだった。


このあたりはとにかく果樹園が多かった。



いよいよタカカ・ヒルへの本格的な上りが始まった。激坂というほどではないのだが、とにかく長かった。景色もべつに特別なものではなかった。この国にはもっと美しい景色がたくさんある。


途中でマウンテンバイカーの若者2人と出会った。2人ともニュージーランド人で、友達の車に乗せてもらってここまでやって来た。ここからダウンヒルするんだと言ってブッシュの中に消えていったが、そこはすごい勾配で、僕なんかが行ったら前転宙返りは間違いなさそうなコースだった。


あんなところに牛たちが…(わかりますか?)


来る時に通った干潟を上から見ると、天橋立みたいだった。本当はネルソン市内にもっと天橋立っぽい場所があるらしく、ネルソンと宮津市は姉妹都市らしい。


上っても上っても峠に着かなかった。ガイド本の「PEDALLER'S PARADISE」には11kmの上りと書いてあったのだが、「本当なのか?一体どこから計測したんだ?」と聞きたくなるくらい一向に峠が見えてこなかった。自分のサイコンが使えないもんだから、残りの距離がまったくわからず、本当にきつかった。今でも11kmというのが信じられない。


途中に「Ngarure Cave」という有名らしい洞窟への入口があった。


このあたりの岩は、何岩というのだろう? 乗鞍の森林限界にもこういう色した岩がたくさんあるが… 。


やっと下り坂になったのでついに峠に着いたのかと思ったら甘かった。ちょっと下ったらすぐまた長い上りになり、3リットル近く持ってきた水も峠に着かないうちに全部飲み干してしまった…。


たっぷり3時間以上かかって、やっと峠に着いた。「PEDALLER'S PARADISE」には標高810mと書いていたのに、現地には791mと書いてあった。たぶんこっちが正しいのだろう。あの本はいつも峠の標高が間違っている。リンディス峠でもクラウンレンジでも現地に書いてある標高よりも若干高く書いているが、さては著者は自分の持っているGPSの表示の方が正しいと思ってるのかな?



タカカ・ヒルからの約10kmのダウンヒルはジェットコースターのようだった。景色はツール・ド・フランスのようだった。いや、ヘアピンカーブのところに羊が4匹いるあたりは、やはりツール・ド・ニュージーランドか(笑)。



先日は牧場の柵にブラジャーやパンティがたくさん吊るされているのを見たが、今日は靴がたくさん吊るされてるのを見た。チヒロによれば「シュー・フェンス」と呼ばれ、NZ人のちょっとした遊びとか。


タカカ・ヒルから下った後の、タカカの町までの約22kmは、細かいアップダウンだらけで本当に長かった。峠を越える前に水が切れてしまっていたのでもうノドはカラカラ、坂を上るたびにたまらなく水が飲みたくなり、よっぽど牧場主の家を訪ねていって水を飲ませてくださいと頼もうかと思った。


「自転車に気をつけろ」の看板。自転車は車より交通弱者だが、日本では「車に気をつけろ」と言われる。同じく自転車より歩行者の方が交通弱者だが、日本では歩道の上を走っておいて「自転車に気をつけろ」と言わんばかりに歩行者にチリンチリンとベルを鳴らす自転車が多い。


宿を探してるうちに自転車ショップを発見した。1カ月以上前にクロムウェルの自転車屋に行ってギアの調子が悪いのを見てもらったが、実はあの時と同じ症状がまた続いていて、しかも今の方がもっと調子が悪い。もうギアが限界なのかも…。明日ここを訪ねてみようと思う。あとサイコンのレシーバーだけってのは売ってないだろうなぁ…。


そして18時15分頃、本日の宿「Annie's Nirvana Lodge」に到着した。ここは珍しくバックパッカーズとYHAを掛け持ちしているみたいだ。今日のコースがかなりしんどいのは予想できていたので、2泊予約していた。


この宿のオーナー夫婦の奥さんであるミユキさんは残念ながら旅行中のため不在だが、その代わりというか、日本人のワーキングホリデー中の女の子、アキナさんがヘルパーをしていた。彼女は京都から9月にニュージーランドに来たばかりで、ここの宿に来て2週間くらいになるという。給料は出ない代わりにリゾート地のような町にタダで寝泊まりさせてもらえるのは日本のゲストハウスのヘルパーと同じで、こちらでは「エクスチェンジ」と言うそうだ。労働と宿泊場所を「交換」するという意味だろう。彼女はなんとロードバイク乗りだそうで、琵琶湖一周もしたことがあるという。シマノの社員に友達がいて、よく一緒に走ってるんだとか。残念ながらニュージーランドには自転車は持ってきていないそうなので、ニュージーランド航空なら2500円で持ってこれるよと教えてあげたが、今さら教えてもしょうがない。しかし、まさかこんなところで日本人の自転車乗りの若い女の子と知り合えるとは思わなかったなぁ…。出会いというのは本当にどこに転がってるかわからないものだ。今朝ネルソンのYHAにいた日本人スタッフの女性とアキナさんのおかげで、今日は8日ぶりに日本語を話すことができた。そうそう、アキナさんともう一人、今朝ネルソンのYHAで別れたばかりのフランス人、ヴィンセント君もあいかわらずフランス語そっくりな英語で出迎えてくれた。

それにしても今日は疲れた。本当にクタクタだった。110kmくらい走ったと思うが、9時間以上かかったし、いつものことだが重装備なので、ロードバイクで平地を200km走るよりはるかに疲れた。宿の近所のスーパーが夜8時まで開いていてビールが買えたことと、日本人のアキナさんに出会えたことが救いだった。


アキナさんともう一人のエクスチェンジの女の子(イタリア人)の晩ごはんは、なんとご飯と肉じゃが! た、食べたい…。


0時過ぎまでアキナさんと楽しくしゃべっていたのだが、他にも遅くまで起きて話をしている宿泊者が多かった。アキナさんはいつも0時半頃に寝て、仕事は9時半から13時半までだという。僕も0時半過ぎに部屋に戻り、それからまもなく寝た。

ゴールデン・ベイのYHAで仕事中の京都のロード乗り、アキナさん
YHAゴールデン・ベイのスタッフ、アキナさん

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Author:天五
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1967年滋賀県長浜市生まれ。05年11月、38歳で健康のためにクロスバイクを買ってサイクリングを始めるや自転車の魅力にのめりこみ、06年3月にはロードバイク、07年5月にはマウンテンバイクも購入。「速くなくてもいい、ただ遠くへ行きたい」をモットーに、ツーリングやポタリングを楽しむ日々を送っている。高校卒業後、1986年4月~2011年5月に渡る24年2カ月の大阪生活を終え、6月1日より長浜市民に戻ったばかり。

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