TOP画面 ただ自転車通勤のためでなく ニュージーランド長期ツーリング<55日目 ネルソン~ハブロック編>

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ニュージーランド長期ツーリング<55日目 ネルソン~ハブロック編>

自転車歴60年、御年81歳のカナダ人・ウィリーさん
サイクリスト歴60年、御年81歳のカナダ人、鉄人ウィリーさん!

(写真をクリックしていただくと、拡大画像をご覧いただけます。)
目が覚めたのは6時頃だった。どうもこの部屋に泊まる人は朝早いバスで次の町に移動する人が多いようで、連泊者以外は朝早く起きて出発準備を始めるため、今日出発する僕も準備がしやすくて良い。7時前には荷物をまとめて部屋を出て、キッチンに移動して朝食を食べた。外を見ると今日は天気は悪くなさそうだ。昨日出発を見合わせたかいがあった。8時までに昨日の日記を書き上げてブログにアップし、いちおう出発準備はほぼ整った。

今日の朝食はパンとリンゴ3つと紅茶。ニュージーランドに来て以来、リンゴをいくつ食べただろう。日本にいた時はほとんど買わなかったので、ひょっとしたら5年分くらい食べたかもしれない。


宿の受付には今日も日本人スタッフのクミさんがいた。朝一番から相談に来る宿泊者が多いのに今いるスタッフはクミさん一人のため、てんてこまいしていた。なにせ長距離バスや各種アクティビティの予約、道案内まで何でも宿の受付でやってくれるので便利なのだが(バス会社等とはエージェント契約しているので宿から予約すると宿に手数料が入る)、混み合うと待ち時間も長くなってしまう。

クミさんに頼んで自転車倉庫(BIKE STORE)のカギを開けてもらわないと自転車が出せないので、仕方なくクミさんの手が空くのを待っていると、一人の女の子が自転車を押して玄関から中に入ってきた。しかもロードバイクを4サイドバッグ装備にした自転車旅行者ではないか。時刻は8時20分頃で、なぜこんな時間に中に入ってくるのかわからなかった。昨夜ここに泊まって今朝出発したけど忘れ物でもして戻ってきたのだろうか。僕の近くに自転車を置いてすぐトイレに行ってしまったので話しかけることもできず、彼女の自転車を眺めていると、トイレから戻ってきた彼女が僕のサイドバッグ類に気づいて「あら、あなたもサイクリストなのね!」と話しかけてきた。彼女の名前はキャロシーちゃん、アメリカ人だった。


キャロシーちゃんは昨日雨の中この町にやって来たけど、昨夜はここのドミトリーが満室だったため近所のバックパッカーズ・ホステルに泊まって、今夜はここに泊まるそうだ。わざわざ荷物をまとめて宿を移動するということは、当然この国のYHAの自転車旅行者割引を知っているからだろう。キャンプ道具を積んでるのでこの国のキャンプ場談義になったが、ホリデイパークやモーターキャンプ場のキッチンの設備がどこも素晴らしいので、軽量化のために自炊道具は全部家に送り返してしまったそうだ。潔いなぁ…。僕もよっぽどチヒロの家に送ろうかと思ったけど、けっきょく今だに持っている。

キャロシーちゃんはなにせ4サイドバッグ装備なのでロードバイクにしては太いタイヤを使っていたけど、僕が「パンクはしなかった?」と尋ねると、すかさず木の壁をコンコンとノックして(たたりを避けるためのおまじない)、「その言葉(puncture)は使っちゃダメ! 私は絶対使わないようにしているの!」と怒られたので、「ごめん」と謝った(笑)。なるほど、そういうパンク対策もあるんだ。ひょっとしてアメリカの女性サイクリストの前では全員「puncture」が禁句だったりして…(笑)。キャロシーちゃんはこれからウエストコースト回りで南下するようなので、僕からのアドバイスとして、ミルフォード・サウンドはサンドフライ地獄だから絶対キャンプはしない方がよいと言うと、「わかったわ!」と笑っていた。

キャロシーちゃんとしゃべったり(彼女は自転車と荷物を宿の倉庫に預けて近所でやっているサタデーマーケットを見に行った)、手の空いたクミさんとしゃべったりしているうちに遅くなり、YHAネルソンを出発したのは8時50分くらいだった。


スタート後、最初のうちこそ海が見えていたのだが、10kmも走らないうちに海は見えなくなり、あとは見慣れた景色が続いた。ただネルソンという大きな町の中心地に4泊もしていたので、羊や牛を見るのはちょっと久しぶりで新鮮だった。と思ってたら今日最初の峠、Whangamoa Saddle(標高357m、「saddle」は自転車のサドルと同じだが、日本の山でいうところの「鞍部」のことだろう)への上りが始まってしまい、以後の景色は日本の山と何ら変わらないものになってしまった。道の感じは和歌山の高野龍神スカイラインにちょっと似ていたが、高野龍神スカイラインよりはるかに標高が低いので景色はちっとも良くなかった。

上の3枚が平地を走ってる時の写真。下の3枚がヒルクライム中の写真。



最初の峠、Whangamoa Saddleに着いたのが11時15分頃だった。今にも雨が降り出しそうな天気でどうなるかと思ったが、幸いその後は良くなった。


上りはくねくねしたワインディングロードだったが下りはかなり直線的だったので高速ダウンヒルを楽しんでいると、向こうからオランダ人サイクリストのマークさん&コニーさん夫妻が上ってきたので、僕から反対側に渡って15分くらい話をした。お二人は昨日は雨の中をピクトンからハブロックまで走ったらしい。オークランドからスタートして北島を南下してきたらしいが(北島の車の多さに辟易して最後は電車で移動したと言っていた)、今月29日にはオランダに帰るそうで、南島は今回はピクトン~ハブロック~ネルソン~ウエストポート~グレイマウス~クライストチャーチの予定らしい。意外にも南島で自転車旅行者と会って話すのは僕が初めてとのことだった。何年か前に東京と京都を旅行したことがあるらしく、僕が大阪だと言うと地名だけは覚えてると言っていた。


マークさん&コニーさん夫妻と別れてWhangamoa Saddleから下った後、今度は2つめの峠、Rai Saddle(標高247m)への上りが始まったが、標高差が少ないのでここはわりとすぐに到着した。そしてここでちょっと休憩している時、向こうからサイドバッグ装備の自転車を押しながら、ゆっくり歩いて上ってくるサイクリストが現れた。自転車旅行者が向こうからやって来る度に、いつも次はどこの国のどんなサイクリストかとワクワクするのだが、はっきり言ってその人は歩くのもかなり遅かったし、そもそも押さないと上れないような坂でもない。もしかしたらかなり高齢者かもしれないと思ったら、やはりそうだった。なんと自転車歴60年(!)、御年81歳のカナダ人サイクリスト、 ウィリーさんという方だった。


ご高齢だとは思ったが、81歳にはとても見えず、70歳くらいかと思った。ただ、サイドバッグは後ろだけで、見たところテントや寝袋までは積んでおられないので、荷物はそう重たいわけではないと思われる(やったことない人にとってはめちゃくちゃ重たいと思うけど)。にもかかわらず、この峠を上るのに降りて押さないといけないとなると、次のWhangamoa Saddleには相当な時間がかかりそうだし、今後もよくコースを選ばないと、もっとしんどい峠がこの国にはいくらでもある。大丈夫だろうかと思わず心配になったが、なんとウィリーさんはニュージーランドにはもう10回以上も来られているそうで、かなり詳しかった。それなら無理だと思う区間はバスで移動されるだろう。今回は12月1日から1月5日まで滞在予定だという。ウィリーさんに鉄人児玉さんの写真を見せて、「僕の最高齢の自転車仲間です。76歳で年間17,000km以上走るんですよ」と言うと、「彼も日本人なの? 17,000kmとはすごいねぇ」と驚いておられた。確かにウィリーさんにはもう児玉さんほどの肉体的な若さは残っていないかもしれないが、いくら英語に困らないとはいえ、81歳で一人で海外長期ツーリングをしようという精神的な若さは児玉さん以上かもしれない。若い頃からツーリング志向だったようで「タイは物価が安くて良かったよ」と僕にタイ自転車旅行を勧められた。

ウィリーさんは日本には観光旅行では来られたことがあるそうだが、自転車には乗らなかったらしい。「日本は国土に対して人口がちょっと多すぎるよね。日本でサイクリングをするのは楽しいかい?」と聞かれた。これはよく外国人サイクリストから聞かれることなのだが、僕はいつもこう答える。
「僕が日頃日本で楽しんでるのは日帰りツーリングです。ごく短期間で場所を選んで走るなら日本には美しい場所がたくさんあります。でももし自転車で日本中を旅しようと思ったら、日本には大きな町がたくさんあるので、そういう場所では交通量が多すぎて不愉快な思いをするでしょう」
読者の皆さんならどう答えますか?


僕が4泊して今朝出発したネルソンのYHAまで走るというウィリーさんと別れ(ウィリーさんに「この国のYHAは自転車旅行者には安いからお勧めだよ」と言われたので、「もちろん、よーく知ってます!」と答えた.笑)、2つめの峠Rai Saddleから下ってくると、Rai Valleyの集落にコンビニ兼カフェがあったので、ここでサンドイッチとパイと見たことない炭酸飲料を買って昼食休憩にした(クミさんはハブロックまで店は全然ないかもしれないと言っていたけど、峠越えが始まる前にも1軒あった。ただし日曜日は閉まってるかもしれない)。


昼食後は快晴の中、牧歌的な風景を眺めながらのんびりサイクリング。



走行距離も70kmを越え、今日の目的地ハブロックまであとわずか。



ハブロックの町に到着。海はまだ全然見えないのに、川にしか見えない港にはクルーザーがたくさんあった。



そして15時30分頃、YHAハブロックに到着した。クミさんから聞いてはいたけど、ここは自転車旅行者割引が利かず、ドミトリーは1泊25NZDだったが(YHA会員以外は28NZD)、25NZDはこの国のバックパッカーズの相場だから文句はない(この宿はYHAの直営ではなく、アソシエートとか)。他のYHAと違って宿泊者が非常に少なく、ここならクリスマスでも予約なしの飛び込みで泊まれるんじゃないだろうかと思った。川にしか見えない港(このあたりは複雑に入り組んだリアス式海岸になっていて、英語では「サウンド」と呼ばれる「入り江」だ)にあんなにたくさんクルーザーが停泊しているところを見ると、ここは金持ちの別荘地だったりするのかもしれないが、町を少し歩いてもバックパッカーらしき旅行者はほとんど歩いていない。観光シーズン真っ盛りのニュージーランドで、アコモデーションやカフェ、レストランなどもけっこうあるわりには閑古鳥が鳴いてるように見えるけど、もし違ってたらごめんなさい。


この宿のキッチンとダイニングルームと飼い猫。猫がかわいい。


ハブロック・ミュージアムの前にあった古い機関車。


ドミトリールームの9号室に入ると先客は誰もおらず、ビールが飲みたい僕は、夜中にトイレに行きやすいようドアに一番近いベッドで寝ることにした。ツイッターにここまでの出来事をアップした後、さっそくスーパーマーケットの「4 SQUARE」にビールを買いに行くと、ビールの値段設定がめちゃくちゃなことに呆れた。330ml缶12本入りのケースが15.99NZDなのに、330ml瓶1本をバラで買うと3.50NZD! さらに330ml瓶6本入りのケースが13.49NZD。銘柄による差も多少はあるし(ただし発泡酒というのはない)、たくさん買った方がおトクというのはわかるけど、それにしても1本ずつ買ったら3倍近く高いなんて、どうかしてるよ…(笑)。今夜もし誰かと仲良くなったら振る舞おうと思い、仕方なく330ml缶を12本買った。もし誰とも仲良くならなかったら余った分は意地でも次の宿泊地まで持ってってやる(笑)。


今夜の晩ごはんは朝の残りのパンと缶入りシチューと、またしてもリンゴと、ビール。


今いるハブロックからピクトンにかけては三重県の英虞湾(あごわん)のような複雑に入り組んだリアス式海岸で、ここをクルージングするのが人気らしいが、ミルフォード・サウンドのクルージングよりはるかに値段が高く、しかもなぜか火・木・金のみ。


この宿の受付はこの町の観光案内所も兼ねていて、僕が19時頃に夕食を終えた時にはもう閉まっていたので、この後に宿泊希望者がやって来たとしてもここには泊まれないだろう。どうも今夜は6人部屋に僕一人で泊まれることになりそうだ。相部屋で寝るのはもはや苦でもなんでもないけど(たまに苦にさせる奴もいるけど)、やはり「個室」というのは嬉しいものだ。ビールを飲みながら洗濯&乾燥しつつ、今日の日記を書き始めた。


22時半頃、キッチンでてっきり宿泊者だと思っていたマレーシア人の女の子と話したら、彼女がやたらニュージーランドに詳しいので「どのくらいニュージーランドにいるの?」と尋ねたところ、「2年半。私はここで働いてるのよ」と言うではないか。しかも彼女は僕がやはり宿泊者だと思っていた他の連中とも親しいので、もしかしたら僕の他はみんな従業員で、客は僕だけなんじゃないかと思うようになった(笑)。そのくらいこのYHAハブロックは流行っていない。「地球の歩き方」にもここハブロックは載っていないので、日本人は自転車旅行者くらいしかこの町に泊まりに来ることはないんじゃないだろうか?(笑)

日記が長くなってきたので続きは明日の朝書くことにして、23時過ぎにベッドに潜って寝た。

一人旅のアメリカ人、キャロシーちゃん
アメリカ人サイクリストのキャロシーちゃん

オランダ人夫婦のマークさん&コニーさん
オランダ人夫婦のマークさんとコニーさん

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Author:天五
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1967年滋賀県長浜市生まれ。05年11月、38歳で健康のためにクロスバイクを買ってサイクリングを始めるや自転車の魅力にのめりこみ、06年3月にはロードバイク、07年5月にはマウンテンバイクも購入。「速くなくてもいい、ただ遠くへ行きたい」をモットーに、ツーリングやポタリングを楽しむ日々を送っている。高校卒業後、1986年4月~2011年5月に渡る24年2カ月の大阪生活を終え、6月1日より長浜市民に戻ったばかり。

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