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ニュージーランド長期ツーリング<57日目 ハブロック~ピクトン編>

世界一周中のスパイン人サイクリスト、アイドール君
世界一周中のスペイン人サイクリスト、アイドール君と出会った!

(写真をクリックしていただくと、拡大画像をご覧いただけます。)
目が覚めたのは7時過ぎだった。いつもより遅いが、今日は35km先のピクトンまで移動するだけのつもりだったので、べつに構わない。チェックアウト時間の10時ギリギリに出発してもよいのだが、外を見ると昨日の予報では今日の天気は晴れだったはずが、今にも雨が降り出しそうなどんよりとした曇り空ではないか。最初から降っているのと走り始めてから降るのとでは全然違う。雨が降る前に早く出発 した方がいいかもしれない…。


朝食は近くのカフェで食べようかと思っていたが、荷物を少し軽くするため手持ちの缶入りシチューを1つ食べることにした。シチューを食べていると、この宿のかわいすぎる子猫がまたもテーブルの上にやって来てシチューを舐めようとするので(猫舌というのは嘘なのか?)、何度もテーブルから降ろさなくてはならなかったが、かわいすぎるので全然腹が立たない。このYHAハブロックは観光シーズン真っ盛りのニュージーランドにあって全然流行っていないのだから、和歌山電鉄のたま駅長を見習って、この猫をマネージャーにした方が絶対宿泊客が増えると思う。


9時過ぎに2晩泊まったYHAハブロックを出発し、シチューだけでは足りないのですぐ近くのカフェに入り、ベーコン&エッグのサンドイッチとファンタオレンジを買って食べた。ファンタオレンジなんて飲むのはいったい何年ぶりだろう?


ハブロックのメインロードである6号線を少しだけ東に走り、クイーン・シャーロット通りに左折した。直進すれば23~25日に泊まる予定のカイコウラにより近いブレナムへの近道になるが、やはり当初の予定通りピクトンに向かうことにした。クイーン・シャーロット通りに入ってすぐに小雨が降り出したが、一旦出発してしまえば、雨の中を走るのはイヤという気持ちよりも、引き返すのはイヤという気持ちの方が勝るものだ。それに昨日の天気予報では今日は晴れだったんだから、この時はすぐに止むだろうと思っていた。クイーン・シャーロット通りはすぐに上り坂となり、一昨日は「川にしか見えない」などと書いた入り江は、ここから見ると湖にしか見えなくなった。この辺り一帯はマールボロ・サウンドと呼ばれる複雑なリアス式海岸になっている。雨がだんだん強くなってきたので、さっそくレインスーツを着て、サイドバッグにレインカバーをかけた。出発前からそうするべきだった(これから自転車旅を始める人は絶対に防水サイドバッグを買うことをお勧めします)。ただ、同じ雨でも昨日ほどはひどくなかったし、あまり寒くなかったのが大きな違いだった。



展望所があったので激坂を押して寄ってみたが、雨じゃあねぇ…。奥琵琶湖パークウェイから見る琵琶湖をこじんまりさせたような景色だった。


クイーン・シャーロット通りは晴れなら本当に素晴らしいツーリングコースだった。景色は良いし、アップダウンは適度なレベルだし、国道じゃないので車も少ない。「地球の歩き方」にはハブロックなど載ってないけど、ハブロック~ピクトン間は自転車旅行者には絶対お勧めする。実際自転車旅行者にも会ったのだが、なにせ雨なもんでお互い停まって話をしようという雰囲気にならず、挨拶を交わすだけに終わった。



入り江が見えない場所も晴れてさえいれば牧歌的な良い景色。


晴れていれば、ハブロックでホステルに泊まるよりも、足を伸ばしてモモランギでキャンプする方が絶対良いと思う。


20kmくらい走ったあたりにあったモモランギ・キャンプ場の受付が売店兼カフェになっていて、時刻もちょうど12時前だったので、ホットドッグとコーヒーで休憩した。「昨日の天気予報では今日は晴れだって言ってなかった?」と店員の女の子に言うと、「そうだったわね。今夜は大雨になるって言ってるわよ」とのこと。やれやれ…。そして10分以上待たされて出てきた「ホットドッグ」は、日本でいうところの「アメリカンドッグ」だった。そういえばニュージーランドに来てからホットドッグを注文したことは一度もなかったと思う。


モモランギ・キャンプ場での休憩後、2kmくらい坂を上ったところで、向こうから青いポンチョを着た自転車旅行者がやってきた。今日はここまで自転車旅行者に会っても雨なので挨拶を交わすだけに終わっていたが、彼は自分から自転車を停めて、僕との交流を求めてきた。もちろん僕も相手さえその気なら喜んで雨の中でも話がしたい。彼の名前はアイドール君(Aitorというスペルだが、何度聞き直しても「to」は「ド」と発音していた)、スペイン人だった。


アイドール君と「こんな天気じゃなかったらここは素晴らしい景色なのにねえ…」「ほんとにそうだよ」と残念がった後、彼がニュージーランドの前はエジプトを旅していたと言うのでびっくりして、「もしかして世界一周中なの?」と聞くと、答えは「YES」。スペインを出発してから1年10カ月めだという(アイドール君のブログはこちら)。ニュージーランドに来た当初、徒歩で10年以上かけて世界一周中のカナダ人、ジャンさんに出会ったことはあるが、自転車でまさに世界一周中という旅人に出会うのはこれが初めてだった(もしかしたら挨拶を交わしただけの人の中にもいたかもしれないが…)。世界一周中の彼から言わせるとニュージーランドはキャンプ場もバックパッカーズ・ホステルも高すぎるとのことで、ほとんど野宿していると言っていた。今日みたいな雨の日は放課後の学校の敷地内で軒下を借りてテントを張っているという。ニュージーランドには野宿をしてもバレない場所ならいくらでもあるが、野宿をしてもよい場所というのは基本的にはない。でもたとえバレたとして、ゴミや糞尿を残していかないかぎり、世界一周中の旅人がほんの一晩だけその場所を借りたことを怒る人がこの国にいるのだろうか?

シャワーはどうしてるのかと聞くと、2リットルくらいのペットボトルを僕に見せて、「これに水をたっぷり入れてタオルで身体を拭いている」と言っていた。よほど潤沢な資金を持っていないかぎり世界一周しようと思ったら徹底的に節約する必要があるはずで、何日もシャワーを浴びられない覚悟がなければできるもんじゃない。また、彼は僕より英語が得意だけど、当然英語がほとんど通じない国でも旅を続けなくてはならない(日本もそのうちの一つだと思う)。これからも無条件で彼の旅を応援したくなる。彼がいつか日本に来た時にはぜひ何か協力してあげたい。雨がかなり降っていたのでメールアドレスの交換はなかなか大変だったが、雨で滲んだ僕のメモ用紙が読めなくてもいいように、後で僕からメールを送っておこう。

それと、これは先月会ったスウェーデン人サイクリストのリッカードさん&フリーダちゃん親子からも聞いていたのだが、自転車で世界を旅している人が、無料で自宅に泊めてくれる人を探せる「ウォームシャワー」というWebサイトがあり、アイドール君も時々このサイトで泊めてくれる人が見つかって、温かいシャワーと食事を提供してもらったりしているようだ。また、8月に北海道行きのフェリーで出会ったオランダ人サイクリストのトゥン君は、サイクリストに限定しない同様のサイト「カウチサーフィン」で、札幌市内に泊めてくれる日本人ホストを見つけていた。見ず知らずの外国人を自宅に招いて泊めてやろうという人は、けっして奇特なわけでも下心があるわけでもなく、本人も旅が大好きで、過去に旅先で地元の人から親切にされてきたからこそ、自分もその恩返しのつもりで、旅人に宿泊場所を提供しているのだろう。旅は日夜、世界各地で素晴らしい国際交流を生んでいるのだ。

アイドール君の次に出会ったのはかわいすぎるカモの親子。僕を怖がって逃げるので良い写真は撮れなかったが、本当にかわいかった。


14時過ぎ、いきなりピクトンの町が目の前に現れた。港には本来なら僕も乗るはずだった北島行きのフェリー「インターアイランダー」が停留中だった。ピクトンはニュージーランドの北島と南島をフェリーでつなぐ、この国の重要拠点だ。僕が北島行きをやめることにしたのは1週間前だった。バタバタと駆け足で北島の有名な場所だけ見て周るよりも、またいつかニュージーランドに来て北島をゆっくり周ればいいと思うようになった。ちなみに「地球の歩き方」によれば、このフェリーにレンタカーを持ち込んで北島に行くことはできないらしい。


町に入り、観光案内所を探してYHAの場所を聞こうと思ったらいきなり目の前にYHAが見つかったまでは良かったが、中に入ると昼の受付は14時で終わり、17時までは受付に誰もいないとのことだった。戻るまで好きに使ってていいよとは書いてあるけど、キャンプ場ならともかく(アマンダちゃんと一緒に泊まったラムズデンのモーターキャンプ場は朝まで誰も来なかった)、そんな宿は今までになかった。しかも予約の電話番号が書いてあったのでiPhoneのSkypeアプリで電話したところ、番号が変わっているとのアナウンスが流れてきた。この国のYHAが大好きだったけど、ここに泊まるのはちょっと嫌だなという気になり(何より雨の中をずっと走ってきてびしょ濡れだし)、「地球の歩き方」に載っていた近くのバックパッカーズに泊まることにした。ドミトリーが25NZDで、朝食のトーストとコーヒーが無料だという。

14時から17時まで受付不在のYHAピクトン


観光案内所のすぐ近くにある「アトランティス・バックパッカーズ」


荷物を部屋に運んでシャワーを浴びた後、洗濯&乾燥中にツイッターに今日の出来事を17回くらい連続でアップした。YHAの契約しているWi-Fi会社GLOBAL GOSSIPがこの国では一番安いのかと思ってたけど(24時間で9.95NZD、データ量無制限)、ここの宿が契約してるWi-Fi会社TOMIZONEの方が安いことがわかった(24時間6.50NZD、ただしデータ量は160MB)。

この宿のドミトリーは場所によって明るさに極端な差がある。僕のベッドは昼間でもライトが必要なほど暗い。にもかかわらずライトがないので自前のランタンを使ってる。


この宿のラウンジルームとキッチンと飼い猫。ニュージーランドの宿は猫を飼ってるところが多いなぁ。


この宿はダイビング・ショップが経営していて、なんと宿泊者が無料で泳げる温水プールがあるのだ。海パンは持ってないが、レーサーパンツなら泳げるぞ(笑)。


今夜は外食。近くのバーに入り、ビーフバーガー(11.90NZD)とNZビールのTui(4.50NZD)を注文した。



夕食後はスーパーで買った7.99NZDの安ワインをちびちび飲みながら(この町のスーパーは21時まで開いている)、ラウンジルームで今日の日記を書き始めたが、僕はワインには弱いので1本空く頃にはすっかり酔っ払い、22時半頃にはベッドに戻った。この宿は掛布団の代わりにバスタオル1枚というワイルドさで(2NZD払えば掛布団を借りられる)、裸で寝るのが大好きな白人はそれでいいかもしれないが、日本人にとってはそれでは寒く、仕方ないので自分の寝袋を出してファスナーを全開にし、掛布団代わりにして寝た(同じドミトリーで寝ているワーホリ中の日本人カップルもそうしたと言っていた)。普通のホステルには「衛生上の問題があるから自分の寝袋は絶対使わないでくれ」と書いた紙が貼ってあるのだが、掛布団が有料のこの宿にはそうした注意書きは見当たらない。天気予報は明日も雨で、しかも「heavy」とのこと。連泊の可能性が大だった。

ハブロック~ピクトン間は天気さえ良ければ素晴らしいコースだった。
天気さえ良ければ素晴らしいコースだった。

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天五

Author:天五
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1967年滋賀県長浜市生まれ。05年11月、38歳で健康のためにクロスバイクを買ってサイクリングを始めるや自転車の魅力にのめりこみ、06年3月にはロードバイク、07年5月にはマウンテンバイクも購入。「速くなくてもいい、ただ遠くへ行きたい」をモットーに、ツーリングやポタリングを楽しむ日々を送っている。高校卒業後、1986年4月~2011年5月に渡る24年2カ月の大阪生活を終え、6月1日より長浜市民に戻ったばかり。

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