4月29日~30日:cancanさん主催「第2回月うさぎキャンプ」レポート
2011-05-01

4月29日(祝)~30日(土)の2日間、cancanさん主催の「第2回うさぎキャンプ」に参加してきました。
奈良県東吉野村の古民家カフェ「月うさぎ」さんのオーナー、滝口さんご夫妻のご厚意で同店の敷地をお借りしてキャンプするこの「月うさぎキャンプ」は、昨年10月の第1回に続いて、素晴らしく楽しい2日間になりました。
<1日目>
(正方形の小さい画像はクリックすると拡大画像をご覧いただけます)
大阪のど真ん中といってもよい天神橋5丁目から東吉野村谷尻の月うさぎまでは距離的には70kmもないものの、榛原まではひたすら車の多い道を通っていくしかなく(そうしないと僕は道に迷う)、輪行で行くか自走で行くか前日までかなり迷いましたが、今年に入ってからほとんどサイクリングをしていない僕は鈍った身体にムチ打つため、今回は輪行なしのオール自走で行くことにしました。何時間かかるか全然読めないのでとりあえず早く出ようと思い、午後3時到着を目標に午前8時45分頃に自宅を出発することにしました(結果的にはもっと早く出るべきでしたが…)。ルイガノのMTBに昨年12月以来のキャンプ装備をして出かけますが、1泊だけなので今回はフロントキャリアは付けず、後ろの2サイドバッグと、その上に載せるヘリーハンセンの完全防水バッグ、そしてトピークのハンドルバーバッグという、僕にしては軽装備です(笑)。
まずは谷町筋を阿部野まで南下し、そこから国道25号線で柏原市まで行き、柏原からは国道165線で奈良県に入ります。そして香芝市→大和高田市→桜井市を通り抜けて宇陀市に入ると榛原駅に着きますが、まあとにかく榛原まではまったく楽しくないルートです。ゴールデンウィーク初日とあって普段以上に車が多く、奈良に入っても道路の狭い区間では渋滞しており、自転車でもスイスイとは通れません。国道165号線に入ってから五位堂のドラッグストアと西峠(しょうもない峠かと思ってたらけっこうしっかり上らされた)のローソンで2回休憩を入れ、食材の買出しをする榛原駅近くのスーパー、オークワに着いたのは13時半頃になってしまいました。
(左上)谷町筋の天満橋交差点 (右上)柏原市の石川にかかる鯉のぼり
(左下)五位堂のドラッグストア (右下)ローソン榛原西峠店
オークワでの買出しにもけっこう時間を食ってしまいました。自分の食べ物と飲み物以外に他の皆さんにも何か一品をということで、迷ったあげく、けっきょく前回と同じ最も安易なウィンナーを買ってしまいました。オークワを出発した後は県道31号榛原菟田野御杖線を16kmほど進めば月うさぎに到着します。この日初めての車の少ない平和な道です。
月うさぎまであと5kmの看板のある場所から一谷峠への上りが始まります。林の中の細い道をくねくね曲がりながら上っていきますが、勾配はさしてきつくありません。とはいえ、キャンプ装備の重たい自転車で上るにはしんどいですが…。やっと一谷峠に着いた時にはもう15時半を回っていました。一谷峠を過ぎると携帯各社とも圏外になるため、ここでこの日最後のツイッター更新をしていると、kiki君がなんと普段着で4サイド装備のロードバイクに乗って登場です。榛原までご家族に車で送ってもらったのだそうですが、前回の月うさぎキャンプにも参加している彼は今春大学院を卒業して社会人になったばかり。翌日の夜から初任給で北海道キャンプツーリングに出かける予定なのに今回も駆けつけてくれました。
一谷峠とkiki君
ダボ穴の付いてないロードバイクを4サイド装備にしてしまうkiki君の超裏ワザ→リア編/フロント編
8時45分頃に大阪市北区天神橋5丁目を出発して、けっきょく月うさぎに着いたのは目標より1時間も遅い16時頃になってしまいました。まあ1時間遅れたからって特に何か困るわけではないんですけどね(笑)。月うさぎの滝口さんご夫妻は犬11匹、猫9匹を飼っておられるため、前回訪問した時は犬たちが僕らの存在に慣れてくれるまで大騒ぎでしたが、あれから半年が経ち、今回は前回に比べるとはるかに落ち着いて僕らを出迎えてくれました。月うさぎにはすでにcancanさん(桜井市から自走)、九度山人さん(九度山町から自走)、てっちゃんさん(大阪から車)、月うさぎは初めての加古川の主婦サイクリスト・大黒屋さん(加古川から車)が来られていて、テント設営も済ませてお茶を飲みながらお菓子を食べて待っておられました。僕は月うさぎに着いた時点でハンガーノック寸前だったので、ドーナツとチョコレートを頂いてからテントを設営しました。
cancanさんがこの日初めて使われた新しいテント。コンパクトに収納できるものの中はやはり狭く、
「なんとか中で着替えができる大きさ」とのことでした。
僕のテント設営が終わった後、大黒屋さんの車で近所の温泉「たかすみの里」まで入浴しに行きました。近所とはいえ標高差が150mくらいあるので、自転車で行くと帰りに汗だくになってしまいます。温泉でさっぱりして月うさぎに戻ると、オーナーの滝口さん夫妻がキャンプファイアーやスポットライトを準備してくれていて、いよいよ楽しい楽しい晩ごはんです。
たけのこご飯を作ってくれている大黒屋さんと、僕が自分用に買ったラーメン。
滝口さんご夫妻が周辺で採れた山菜を天ぷらやおひたしにして振る舞ってくれました。
山菜の天ぷらは本当に絶品でめちゃくちゃ美味しかった!
(左)cancanさん得意のおでんはすべての材料と道具を自転車で運んで来られたもの。
(中)今回も僕の得意料理(?)ウィンナー炒めを皆さんに振る舞わせていただきました。
(右)滝口さんご夫妻が「お昼の残りですけど」と言って振る舞ってくれた猪汁!
僕が月うさぎに着く30分くらい前までおられたらしい、御年77歳の我らがアイドル・鉄人児玉さんが差し入れに持ってきてくれた児玉さん手作りの南瓜の煮物。NHKの「ためしてガッテン」で南瓜が血管を柔らかくすると言っていたのを見て作ったんだとか。美味しかったです!
食事がひと段落してキャンプファイアーを囲んでいると、暗闇の中から前回参加のUGの兄♭♭♭さんが差し入れのケーキを持って自転車ウェアでご登場。この日は昼間に京都の美山でサイクリングを楽しまれた後、車で月うさぎまで来られ、翌日は仕事ということで2時間くらいのご滞在でした(なんと義理堅いことでしょう!)。こうして夜遅くまで尽きない話に花を咲かせた後、各自のテントに入って寝袋にもぐりこみ(翌日仕事だったてっちゃんさんは車中泊)、1日目が終了したのでした。
<2日目>
標高600mくらいの場所にある月うさぎはやはり朝晩は相当冷え込み、最初は酔っ払ってるのですぐに眠れたものの、夜中に寒くて一度目が覚め、3時台にも一度犬達が騒いで起こされたりして、正直あまりよくは眠れませんでした。他の人はどうだったか知りませんが6時前にはみんなテントから這い出してきて朝ごはんを作り始めました。
(左)前夜残ったたけのこご飯のおにぎり
(中)僕が作った焼メシ。油を忘れてチタンのフライパンをおもいきり焦がしてしまった。
(右)僕が持ってきたわかめスープ。キャンプの朝のわかめスープは最高。
(左)パンやらおにぎりやら朝も食べ物がいっぱいのテーブル。
(中)kiki君愛用のガソリンストーブ。これでパスタを作って食べてました。
(右)朝ごはんを食べているとtatsumi御大がやって来てコーヒーを淹れてくれました
9時頃、大宇陀町の道の駅に車をデポした京都のワシはGTさん(赤い服)が自転車で来られました。
2日目はどうするか、前日と同じコースを辿って自宅まで自走で帰るのか、榛原駅から輪行で帰るのか、朝になっても僕はまだ決めかねていたところ、cancanさん、tatsumi御大、大黒屋さん、ワシはGTさんの4人が月うさぎから室生寺までの往復約30kmのサイクリングに出かけるというので、僕もそれに便乗することにしました(となると帰りは必然的に輪行になります)。九度山人さんは前日と同じコースで九度山町まで自走で帰られ、kiki君は榛原まで自走した後、前日に続いてご家族に車で迎えに来てもらうとのことで、月うさぎでお別れとなりました。
(左)ワシはGTさんのロードバイク。なんと職場の近くに捨ててあった(と思われる)のを拾って警察に落とし物として届け、半年経っても持ち主が現れないのを待って自分の物にしたのだとか。
(右)元国体王者・tatsumi御大の、一見クロモリに見えるカーボンロードバイク。
月うさぎに荷物を残し、県道31号線を前日と逆方向に進んで、まずは「投石(なげし)の滝」に寄り道します(2枚目の写真は滝の前にある樹齢1000年の衣掛杉)。投石の滝を見物した後、県道28号吉野室生寺針線に入り、室生寺に向かいますが、染谷峠に着く少し前から空模様が怪しくなってきたので、テントを畳まないまま月うさぎを出てきたcancanさんが一人で引き返され、4人になりました。
5人で月うさぎを出発。

tatsumi御大(左)とワシはGTさん(右)。

県道28号線の染谷峠に立つ僕の写真

片道15km弱走って室生寺に到着すると、室生寺周辺はGWと「石楠花(しゃくなげ)まつり」で観光客がいっぱい。先客のロードバイクが6台くらい駐めてありましたが持ち主には会いませんでした。tatsumi御大、ワシはGTさん、大黒屋さん、僕の4人で室生寺を見学後、ワシはGTさんが先に月うさぎに戻られ、残る3人で室生寺近くの食堂に入り、僕とtatumi御大はうどん定食を、大黒屋さんは山菜そばを食べました。昼食後は来た道をそのまま引き返します。
途中にある金刀比羅神社と、染谷峠に立つ大黒屋さん。
僕が女性サイクリストと一緒に走るのはニュージーランド人のアマンダちゃん以来でした(笑)。
月うさぎに戻ったのは15時頃。しばし猫とたわむれた後、ワシはGTさんは車をデポした道の駅まで自転車で、tatsumi御大と大黒屋さんは車で、僕とcancanさんは自転車で月うさぎを後にしました。
cancanさんと2人で榛原駅の近くまで帰る途中。
cancanさんと別れて近鉄榛原駅に一人で到着したのが16時半頃でした。16時58分の上本町行き急行に乗車しましたが、あいかわらずキャンプ装備での輪行は重くてきつくて、腕がちぎれそうになりました。
というわけで、今回も本当に楽しかった「第2回月うさぎキャンプ」。月うさぎオーナーの滝口さんご夫妻、主催者のcancanさん、今回も大変お世話になり、本当にありがとうございました!

コメント
髭顔
前から思ってたんですが、北海道からずっとかっこええですね。笑顔が。
cancanさんとの2ショットも、すごくかっこええです。
cancanさんとの2ショットも、すごくかっこええです。
天五さんお疲れさまでした。榛原の手前でお別れしてから、のんびりと走って40分程で帰投しましたが、正直云って下り基調の帰路は走り足りない位ですわ(^^;)
キャンプツーリングとなると、何やら一周とかに話題が進んでしまってどうも敷居が高い様ですが。最近の自転車ブ-ム、メディアとディーラーの躍らされ、返って世界を狭くしてしまっている様です、これからも色々と情報を発信して行って下さい。
キャンプツーリングとなると、何やら一周とかに話題が進んでしまってどうも敷居が高い様ですが。最近の自転車ブ-ム、メディアとディーラーの躍らされ、返って世界を狭くしてしまっている様です、これからも色々と情報を発信して行って下さい。
久々のブログ更新ですね!待ってました
本格的なキャンプで楽しそうです!!
僕も時間探してキャンプツーリングしてこよっかな
本格的なキャンプで楽しそうです!!
僕も時間探してキャンプツーリングしてこよっかな
cancanさんへ
> キャンプツーリングとなると、何やら一周とかに話題が進んでしまってどうも敷居が高い様ですが。最近の自転車ブ-ム、メディアとディーラーに躍らされ、返って世界を狭くしてしまっている様です、
でも猫も杓子もロードバイクやピストみたいなブームは過ぎて、そのうちまたキャンプツーリングも流行るんじゃないかと僕は思いますけどね。特に都会なんてロードバイクで走るもんじゃないですし、都会人には折り畳み小径車による週末だけの輪行キャンプツーリングなんかが実にお勧めだと思うんですが。若い女の子だけのキャンプがちょっとしたブームというのもありますし…(「女子キャン」なんて言葉も)。
でも猫も杓子もロードバイクやピストみたいなブームは過ぎて、そのうちまたキャンプツーリングも流行るんじゃないかと僕は思いますけどね。特に都会なんてロードバイクで走るもんじゃないですし、都会人には折り畳み小径車による週末だけの輪行キャンプツーリングなんかが実にお勧めだと思うんですが。若い女の子だけのキャンプがちょっとしたブームというのもありますし…(「女子キャン」なんて言葉も)。
むらまささんへ
> 久々のブログ更新ですね!待ってました
> 本格的なキャンプで楽しそうです!!
> 僕も時間探してキャンプツーリングしてこよっかな
去年、函館のライダーハウス「ライムライト」で出会ったむらまさ君ですね。
えっと、まだ大学生なのかな?もう卒業したのかな?
またどこかでぜひ会いたいですね!
> 本格的なキャンプで楽しそうです!!
> 僕も時間探してキャンプツーリングしてこよっかな
去年、函館のライダーハウス「ライムライト」で出会ったむらまさ君ですね。
えっと、まだ大学生なのかな?もう卒業したのかな?
またどこかでぜひ会いたいですね!
Re: 髭顔
> 前から思ってたんですが、北海道からずっとかっこええですね。笑顔が。
ヒゲはもうすぐ剃るかもしれません。
ヒゲはもうすぐ剃るかもしれません。
ちゅっぱさんへ
> ほんとにおいしそうで、楽しそうですね・・。(~0~)
> う~ん、私もキャンプ行きたいです。
ちゅっぱさん、ご無沙汰しています。
2009年の曽爾高原でご一緒して以来でしょうか? いや、2008年でしたっけ?
そういえば、渡月橋でバッタリ会ったこともありましたね。
キャンプツーリング、ぜひ始めましょう。初期費用は少々掛かりますが…。
> う~ん、私もキャンプ行きたいです。
ちゅっぱさん、ご無沙汰しています。
2009年の曽爾高原でご一緒して以来でしょうか? いや、2008年でしたっけ?
そういえば、渡月橋でバッタリ会ったこともありましたね。
キャンプツーリング、ぜひ始めましょう。初期費用は少々掛かりますが…。
ほんとにおいしそうで、楽しそうですね・・。(~0~)
う~ん、私もキャンプ行きたいです。